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『リック・アンド・モーティ』感想(ネタバレ)…ワバラバダブダブ!

リック・アンド・モーティ

みんなも言おう。ワバラバダブダブ!…アニメシリーズ『リック・アンド・モーティ』の感想です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。

原題:Rick and Morty
製作国:アメリカ(2013年~)
シーズン1:2013年~2014年にNetflixで配信
シーズン2:2015年にNetflixで配信
シーズン3:2017年にNetflixで配信
シーズン4:2019年~2020年にNetflixで配信
シーズン5:2021年にNetflixで配信
原案:ジャスティン・ロイランド、ダン・ハーモン
性描写 恋愛描写

リック・アンド・モーティ

りっくあんどもーてぃ
リック・アンド・モーティ

『リック・アンド・モーティ』あらすじ

ハチャメチャな冒険に出たい? いいだろう。この天才科学者に任せなさい。学校になんて行く必要はない。あんなところはクソだ。家にいたって意味もない。家族なんてろくなものじゃない。未知の世界を旅しようじゃないか。大丈夫。危険はない。仮に危険だったとしても、そこはなんとかなる。死んだとしても、お前が死ぬだけで、他のお前はなんともないから。

『リック・アンド・モーティ』感想(ネタバレなし)

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知っているか、「狂ったドラえもん」を…

子どもたちには科学を好きになってほしいものです。

科学なんて小難しい専門用語のオンパレードで嫌になるという声も聞かれます。複雑な計算式やわけのわからない記号と格闘することになるのはうんざりする? 専門家のうんちくをただ聞かされるのは勘弁してほしい?

確かにそのせいで学校時代に科学を嫌いになってしまった人もいるでしょう。

でもそれはきっと良い先生に出会えなかったからではないですか? 今から紹介する先生はあなたの常識を覆します。難解な用語を丸暗記させる授業もないし、変に気取った学問の論者ぶったトークをしだすこともありません。

おそらくこの地球上で最もハチャメチャでクレイジーな科学の教師になってくれる…はず。

ということで本作『リック・アンド・モーティ』の話をしましょう。

『リック・アンド・モーティ』はアメリカの「カートゥーン ネットワーク」内の大人向けに番組を編成するために設定された放送時間帯「アダルトスイム」にて、2013年から放送されたテレビアニメシリーズです。

内容は、高齢の科学者「リック」とその孫である「モーティ」がいろいろな発明品を手に奇想天外な大冒険を繰り広げるというSFアドベンチャー。なのですが、その物語は例えるなら小学生の理科の授業でニトログリセリンを使って学校を爆破するくらいに非常識なものばかりであり、とにかくぶっ飛んでいます。外道、卑劣、非常識、倫理観ゼロ…。本当にびっくりしますよ、そんな道徳心をいとも簡単に投げ捨てるの…?って…。

大人向けの時間帯に放送されるアニメですからね。察せると思いますが、過激ネタの連続すぎて子どもに観せられるものじゃありません(でもあまりにもぶっ飛び過ぎているので逆に子どもは意味がわからないんじゃないだろうか)。

しかし、これが批評家&視聴者には大好評。大絶賛につぐ大絶賛の流星群状態であり、レビューサイトでもハイスコアを叩きだしました。

魅力をどうわかりやすく伝えるか悩みますが、『サウスパーク』や『シンプソンズ』の科学版みたいなものと言えばいいのかな。

でも社会風刺や政治風刺はそこまで強くはないのです。それよりもSFネタの大盤振る舞いですね。もともと『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のパロディだったらしいのですが(だから主役がああいうコンビになっている)、本編の各話では他にありとあらゆる古今東西のSF映画などのネタをオマージュしまくっており、その勢いも尋常ではありません。間違いなくSF好きの人は楽しいです。ネタにどれだけ気づけるかであなたのSFマニア度を問われるような高密度ですから。

日本人にわかりやすい例えをするなら、『ドラえもん』に近いです。巷では「狂ったドラえもん」とか言われているらしいですから…。確かに科学者リックを「ドラえもん」とするなら、孫であるモーティは「のび太」ですね。私に言わせれば『ドラえもん』よりもよっぽど正直に科学とか人生に正しく向き合っているような気がする…。

こんな説明をするとひたすらにバカ騒ぎをしている下品なアニメだと思うかもしれません。まあ、大半はそのとおりなのですが、でもこれが意外に人生に対する深い問いかけをしてきたりするのです。いや、信じられないかもしれないですけど、本当に。

この2010年代に突如飛来したクレイジーなアニメ『リック・アンド・モーティ』を生み出したのが“ジャスティン・ロイランド”という人物。同じく「カートゥーン ネットワーク」の『アドベンチャー・タイム』や「ディズニー・チャンネル」の『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』に関わっていたクリエーターですが、この『リック・アンド・モーティ』で一気に有名人に。他にも“ダン・ハーモン”というこれまた業界では名の知れたクリエーターが共同で関与しています。

とにかく言葉で魅力を説明するのが非常に難しい作品なので、とりあえず詐欺だと思ってもいいですから観てください。ええ、詐欺です。これは誇大広告、騙し、フェイクです!

…よし、ここまで煽れば逆に観てみたくなるんじゃないか…。

ちなみに『リック・アンド・モーティ』は現時点でNetflixでのみ配信されているのですが、Netflixオリジナルではないので、配信が唐突に終了する可能性があります(実際に1度配信が終わって、また復活した)。なのでこれは冗談抜きで早く視聴してくださいね。

オススメ度のチェック

ひとり 4.5:クセになる人、続出!
友人 4.5:話のネタに
恋人 4.5:ギャグが分かり合えるなら
キッズ 3.5:こっそり観る?
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『リック・アンド・モーティ』予告動画

↓ここからネタバレが含まれます↓

『リック・アンド・モーティ』感想(ネタバレあり)

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「リック&モーティは永遠に不滅だ!」

『リック・アンド・モーティ』に、倫理、常識、道徳、法律といったコレクトネスな概念は通用しません。

なにせあれですよ、シーズン1の記念すべき第1話「アドベンチャーのはじまり(Pilot)」でいきなり「サプライズだぞ」とリックが孫モーティを夜中に叩き起こしてベッドから引きずりおろし、そのまま何をするのかと思ったら、人類をニュートリノ爆弾で滅亡させようとするんですよ。モーティが片想いしている同級生のジェシカを使って「アダムとイブになれ」などと暴論を放ちながら。

もう下手したら第1話で世界観終了しかねない事態じゃないですか…。

しかし、この程度はまだ序の口だった…。いや、大量破壊兵器で地球を壊滅させる行為を序の口と表現してしまうのはいかがなものかと思うのですが、事実、以降の出来事と比較するとたいしたことではなくて…。

このリックはとにかくイカれています。シーズン1の第3話「体内テーマパーク(Anatomy Park)」ではホームレスの人間の体内にテーマパークを作り、“ちょっとしたベンチャービジネス”という気軽さでカネ儲けをしようとしています(ちなみにこのエピソードは『ジュラシック・パーク』と『ミクロの決死圏』のパロディ)。

シーズン2の第2話「暗殺者を止めろ!(Mortynight Run)」では、 宇宙をまたにかける殺し屋に凶悪な銃を売り、その金でゲームセンターで遊ぶだけ。

また、シーズン2の第6話「スペースカーとミクロ宇宙(The Ricks Must Be Crazy)」では、自身のいろいろな発明品の動力源が、実はスモールサイズな惑星の文化を丸ごと利用して(自分が神様扱いで)電気を作らせていたことが判明。どんな極悪企業も上回る極悪神です。

そのリックの狂気は家族にも平気で向けられます(むしろ家族が一番の被害者かも)。最もそばにいるのが孫のモーティ。ポータルガンを利用していろいろな惑星に行けることを利用して、あちこちにモーティを連れ回しては酷い目に遭わせていくのが定番。モーティのことを可愛い孫というよりは、ちょっと普通より愛着のある実験動物くらいにしか思ってません

シーズン1の第10話「リックとの遭遇(Close Rick-counters of the Rick Kind)」ではモーティを使った最上級のどす黒い狂気が見られ、もはや絶句レベル…。

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気楽にやっていこう!?

この『リック・アンド・モーティ』の本質が突きつけられる最初の印象的なエピソードが、シーズン1の第6話「ホレ薬(Rick Potion #9)」でしょう。

ジェシカにモテたいモーティが毎度ながらリックに頼み込み、結果、ハタネズミから抽出した成分の塗り薬をもらい、さっそくダンスパーティーで使ってみるも惚れ効果がインフルエンザで感染拡大。ここまではよくある話。しかし、カマキリのDNAで作った解毒剤を散布したところ、人類がカマキリ・ミュータント化。愛の営みをして頭を食べたいと言い始め、襲いかかってきます。全世界パンデミックが起き、今度こそはと新たな薬を散布。ところがまたも事態は悪化。カマキリ・ミュータントからもはや何が何だかわからないミュータントに変貌し、地球はクローネンバーグの世界に一転

どうするんだろうと思ったら、緊急対応策として、元通りになった世界でかつ2人がこの時期に死ぬ並行世界を見つけて、何事もなく亡き2人と入れ替わって生きればいいと言いだすのでした。

「僕らがいた世界は?」とのモーティの質問も「考えるな」と一蹴。この世界の自分たち2人の遺体を庭に埋め、本当に何事もなく物語は進みます。

『リック・アンド・モーティ』の世界はマルチバース(多次元宇宙)であり、無限の並行世界が存在しています。本編の主役であるリックとモーティは「ディメンションC137」の存在のようです。

普通、自分の世界がヤバくなったらなんとか救うために頑張るにしても、並行世界に迷惑をかけないようにとか、配慮するじゃないですか。ましてや自分の世界を放棄はしません。でもこの『リック・アンド・モーティ』はそんな葛藤は皆無。すっぱり自分の世界を捨て、他の世界に引っ越すんですね。究極の自己中心主義です。『アベンジャーズ エンドゲーム』のサノスもドン引きですよ…。

で、ここからがこの『リック・アンド・モーティ』の真骨頂なのですが、茫然とその“次の”世界で生きるモーティは置いておくにしても、残された世紀末世界で2人抜きで野生的に生きる家族3人(血縁者は影響を受けない)は充実そうにしているんですね。さらにそのクローネンバーグの世界にクローネンバーグ化したリックとモーティがやってきて、ここなら違和感もないなどと言いながら、「ここで気楽にやっていこう、な!」と言ってめでたしめでたしっぽく終わる。

つまり、どんな世界になろうと、どんな結末になろうと、誰かの居場所になるのならそれは否定しない…そういう本作の核心的なスタンスがここで見えるのです。

本作はアナキズムを通りこして、ニヒリズムかつ神論・不可知論に到達するような、とんでもない懐の広さを併せ持っていたのです。恐ろしい…。

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無限の世界で死ねないリック

この多次元並行世界の存在を知ってしまったからこそ、リックはあそこまでの暴挙に躊躇いがないのかもしれません。どうせどうにでもなる、と。

とりあえず、宇宙規模かつ並行世界ありとなると何でもありです。その最たるアホさが見れるのは、シーズン1の第8話「ケーブルテレビのアップグレード(Rixty Minutes)」では、次元を超えてチャンネルを見れる無限テレビが登場。ケツに住むハムスターの世界とか、製作陣の狂いっぷりが堪能できます。

私はシーズン4の第5話「宇宙ヘビ大戦争(Rattlestar Ricklactica)」でのヘビ惑星の回、ずっとシャーシャー言ってるだけの『ターミネーター』のような世紀末も好きでしたが。

シーズン2の第1話「パラレルワールド(A Rickle in Time)」では、どの時間軸上にもいない時空の狭間で世界が時空ズレを起こし、タイムパトロールみたいなのが来ます(こいつら、仕事しているのかな)。

しかも、多次元並行世界というだけなく、シーズン3の第8話「モーティーのパニック・メモリー(Morty’s Mind Blowers)」で明らかになりますが、これまでのモーティの多くの冒険の記憶が消されてもおり、記憶操作もしているんですね。余計にわけわからん状態です。

そんなマッドサイエンティストとしてノーベル賞なリック。じゃあ、どうでもいい、フリーダムに人生を謳歌しているのかという確かにリックの言動を見ているとそんな感じです。

しかし、リックが重度のアルコール依存、ドラッグ依存、そしておそらくセックス依存(ただしシーズン4の第9話「親の責任(Childrick of Mort)」で、惑星を妊娠させた疑いが生じて、ゼウスと激闘しているあたり、その次元が桁外れですが)を抱えている姿を見ると、自己嫌悪にも陥っているようです。

シーズン4の第8話「困った時は酸のタンク(The Vat of Acid Episode)」では、人生にセーブポイントを作るという発明品をモーティに渡し、並行世界の移動で自分を殺していたというショッキングな展開で孫の精神を追い詰め、自分のアイディアをバカにした孫を懲らしめようとします。リックが他人に無慈悲なのも自己嫌悪のせいなのか。

そして、シーズン2の第3話「最高の休日(Auto Erotic Assimilation)」で、リックにとってガレージしか居場所がなく、自殺を試みるもできないという、思わぬほどシリアスな重さを見せる本作。

リック評議会の中で、あのリックだけが責められているようなそんな気分になる。あれこそ自己嫌悪の具現化なのでしょうか。まあ、でもシーズン3の第3話「ピクルス・リックの冒険(Pickle Rick)」でリックがピクルスになって大暴れする回とかのヤケクソ感が私は好きだけど。

リックにとって数少ない友人として「バードパーソン」がいましたが、「フェニックスパーソン」として敵対しますし、孤独です。つまり、家族しかいません。シーズン2の第10話「とんだウェディング(The Wedding Squanchers)」で人知れず家族を救うのも、リックの歪んだ愛を感じさせるシーンでした。

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家庭の居場所に悩むジェリー

リックの影の葛藤も良いのですが、他の家族も見どころたっぷり。

モーティの父親であるジェリーは明らかに仕事が上手くいっていないようで、シーズン1の第4話「宇宙人とバーチャルリアリティ(M. Night Shaym-Aliens!)」で、シミュレーション上のバーチャル世界に拉致されたと気づいていないジェリーが仕事の成功に有頂天になり、妻に発情し、停止状態でも気づかずセックスしている虚しさが描かれます(現実ではクビになる)。

シーズン1の第9話「何かがやってくる(Something Ricked This Way Comes)」では、冥王星は惑星か否かというお題ながら、実はプルトニウム掘削で縮んでいるという利権問題に苦しむ冥王星の実情を知り、「惑星じゃない」と苦渋に満ちた表情で認めるジェリーが描かれ、ふざけたストーリーですけど、同時にジェリーの人生の過ちを認める展開だとも解釈できます。

シーズン2の第2話「暗殺者を止めろ!(Mortynight Run)」では、ジェリーの保育園があり、ここでの扱いの酷さが印象的。

シーズン2の第7話「俺はタイニー・リック(Big Trouble in Little Sanchez)」では妻ベスと夫婦カップルカウンセリングに参加。それでも結局はシーズン3の第1話「絶品の四川風ソース(The Rickshank Rickdemption)」にてジェリーはベスと離婚することに。

ここからシーズン3では別居状態となり、エイリアンと交際したりするのですが、なんだかんだでシーズン4には家に戻ってきます(でもシーズン4の第7話「エイリアン文明(Promortyus)」では庭で養蜂してたりと、やっぱりたいした仕事はしていない)。

そんなジェリーに対してリックは家族だけど血縁のない他人なので気軽に接することができるのでしょう、シーズン3の第5話「ガクブル・コースター(The Whirly Dirly Conspiracy)」での「リックとジェリーの冒険だ!リックとジェリー回だ!」のようになんか楽しそうです。

ちなみにモーティは祖父リックと父ジェリーの男としての悪い側面を全部引き継いでいる感じであり、シーズン1の第7話「セックスロボット(Raising Gazorpazorp)」のようにセックスロボット相手に赤ん坊が作ってしまい、『未来惑星ザルドス』風な女が男を支配する世界(セックスロボットを作った女たち。「男女平等だが実は違うという奇妙な星に帰れ」)を通しつつも、当のモーティは男を育てることで男としての自分に向き合うヘンテコな回もあったり。

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自己実現に悩むベス

一方、モーティの母にして、リックの娘であるベスはコンプレックスな事情を持っています。

医学の学位を持ちながら、学生時代の出来ちゃった結婚でキャリアを諦め、今は馬の獣医で渋々働いています。祖父にも夫にも息子にもうんざりです。

そんなベスも、実はかなりリックに似ています。シーズン2の第4話「ニセモノか、ホンモノか(Total Rickall)」でブービーバットボールを撃ってしまい、アルコールに溺れていくシーンがあったり。シーズン3の第9話「フルーピーランドへようこそ(The ABC’s of Beth)」では子ども時代にトミーという同級生をヘンテコ世界に置き去りにしたことがあって、後悔を抱えていたり。

そして、シーズン3の第9話で「自分を偽ることに疲れた、子どもや夫や仕事を捨てられないから休みもとれない」と父リックに吐露。リックは「お前のクローンを作ってやる、好きなだけ失踪して戻りたいときに戻れ」といい、ここでは家族写真を見ながら「何が大事かわかった」と言っておしまいになります。

しかし、シーズン3の第10話「アメリカを見捨てた2人(The Rickchurian Mortydate)」で「私、クローンなの?」と自分に疑問を持ち、シーズン4の第10話「宇宙大戦争:ベスの帰還(Star Mort Rickturn of the Jerri)」でついに答えが明らかに。スペース・ベスの登場でどっちがクローン?という話になり、実はリックも記憶を試験管に保存しているのでわかりません。その記憶を見たくないと当人や家族たちはあっけない態度ですが、リックだけが見ると、リック自身が本物とクローンをシャッフルしてどっちかわからないようにしていたことが…。

この一連の関係性から、複雑に絡み合うリックとベスの捻じれが見えて、何とも言えない気持ちになります。こういうアプローチで親子の歪さを描くのも斬新ですね。

そのベスの娘であるサマーは意外にも勇猛果敢で、おそらく家族で一番事態を突破するパワーがあるので、今後も何かやらかすのかな。

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シーズン5:GOGOGO!倫理観を実験台にして…

※シーズン5に関する以下の感想は2021年9月7日に追記されたものです。

怒涛のシーズン5に突入。相変わらず倫理観無視の平常運転だった…。

主人公(モーティ)が姉(サマー)と非意図的とは言え、精子と卵子が合体して赤ちゃんが誕生してしまうアニメ、あります? しかも割と平然と物語は進む…。

両親勢もすっかりいろいろな経験を積みすぎて達観しています。ジェリーはもはや進んで家族の空気になっているし、ベスは自分のクローンともあっさり打ち解け合っているし…。

あと、なんだかシーズン5は日本ネタが多かった気がする。シーズン5の第7話「Gotron Jerrysis Rickvangelion」は戦隊ヒーローのパロディ。いつもマルチバースで戦隊だらけで滅茶苦茶に。そしてシーズン5の最終話「Rickmurai Jack」はまさかの日本語オープニング曲。

今回ではついにリックとモーティの関係にヒビが(いや、何度もそうなっていたはずなんですけど)。「リック・アンド・カラス」になってしまうのかと思いきや仲直り…と思いきや衝撃の事実発覚。これ、絶対に「世界で一番孫に酷いことをしている祖父」の称号としては頂点に立っている…ヤバすぎる…。

リックの自己嫌悪の核心がモーティにもバレてきたところで、世界はどうなるのか。まあ、世界はとっくのとうに壮大なリックの実験台のようなものですけど…。

とにかく『リック・アンド・モーティ』は目が離せません。

「”Wubba Lubba Dub Dub!”(ワバラバダブダブ!)」「それじゃあみんなまた見てね」

『リック・アンド・モーティ』
ROTTEN TOMATOES
S1: Tomatometer 96% Audience 97%
S2: Tomatometer 91% Audience 98%
S3: Tomatometer 96% Audience 95%
S4: Tomatometer 94% Audience 83%
S5: Tomatometer 100% Audience 46%
IMDb
9.2 / 10
シネマンドレイクの個人的評価
星 8/10 ★★★★★★★★

作品ポスター・画像 (C)Adult Swim リック&モーティ リックアンドモーティ

以上、『リック・アンド・モーティ』の感想でした。

Rick and Morty (2013) [Japanese Review] 『リック・アンド・モーティ』考察・評価レビュー