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ドラマ『ナイト・マネジャー<シーズン2>』感想(ネタバレ)…トム・ヒドルストン、まだ潜入できます!

ナイト・マネジャー

私にやれます!…ドラマシリーズ『ナイト・マネジャー』(シーズン2)の感想&考察です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。

原題:The Night Manager
製作国:イギリス(2026年)
シーズン2:2026年にAmazonで配信
原案:デヴィッド・ファー ほか
動物虐待描写(ペット) 恋愛描写
ナイト・マネジャー

ないとまねじゃー
『ナイト・マネジャー』のポスター

『ナイト・マネジャー』(シーズン2)物語 簡単紹介

ホテルのナイト・マネジャーのジョナサン・パインは、かつてのある出来事をきっかけにイギリス情報機関のスパイとなった。数年前に武器取引の大物のもとに潜入し、その悪行を暴くことに成功したものの、今はその功績さえも封印し、別の身分で地味な監視任務にあたっていた。ところが、過去の因縁が再び目の前に現れ、抑えられぬ感情のままに、また危険な犯罪の世界へと潜り込むことになる。
この記事は「シネマンドレイク」執筆による『ナイト・マネジャー』(シーズン2)の感想です。

『ナイト・マネジャー』(シーズン2)感想(ネタバレなし)

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10年後の再会

10年後に次のシーズンがやってくるドラマもある。

そう教えてくれたのが本作『ナイト・マネジャー』です。

スパイもので有名なイギリスの小説家“ジョン・ル・カレ”。これまで『寒い国から帰ったスパイ』(1965年)、『裏切りのサーカス』(2011年)、『われらが背きし者』(2016年)など、映像化もされてきました。そんな“ジョン・ル・カレ”の1993年の小説を原作として、2016年にドラマ化したのが『ナイト・マネジャー』でした。

『007』みたいなイギリスの諜報スパイを描いたセクシーでスリリングなドラマに仕上がっており、しかも主人公に抜擢されていたのは、あの“トム・ヒドルストン”ですよ。

当時の“トム・ヒドルストン”はMCUの『ソー』シリーズ(2011年~)や『アベンジャーズ』(2012年)にてロキ役で一気に世間にその名が知られ、2010年代はあちこちから引っ張りだこだったと思います。

その“トム・ヒドルストン”がクールなスパイをやってくれる、これはもう『007』のジェームズ・ボンドに起用されたも同然です。ファンにはたまらないドラマとなりました。

しかし、かなり高評価だったのになぜかシーズン1だけで、それ以降は音沙汰なしになってしまって…。まあ、いろいろ大人の事情があったにせよ、“トム・ヒドルストン”のスパイ姿が見れなくなるのは寂しいな…。

と思っていたら、シーズン2が2026年に到来…という話。何だこれは、何かの政治的策略なのか…。みんなを“トム・ヒドルストン”でメロメロにさせる工作?

よし、じゃあ、ありがたくいただいていこう。うん。

ということで『ナイト・マネジャー』のシーズン2。前のシーズンは「BBC」「AMC」の共同制作でしたが、今回は「AMC」が抜けて「Amazon」と組んでおり、時代の流れを感じさせます。

シーズン2でも“トム・ヒドルストン”は潜入します。物語はシーズン1の出来事に続く物語なので、シーズン1の話は思い出しておきましょう。「Amazonプライムビデオ」でシーズン1もシーズン2も観られるのが救いです。

なお、今回の感想はシーズン2を対象にしていますが、シーズン1の物語にも多少は言及しています。

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『ナイト・マネジャー』(シーズン2)を観る前のQ&A

✔『ナイト・マネジャー』(シーズン2)の見どころ
★トム・ヒドルストンが魅力的。
✔『ナイト・マネジャー』(シーズン2)の欠点
☆『007』くらいのリアリティ・ラインのエンタメなので、そのつもりで。
日本語吹き替え あり
中川慶一(パイン)/ 家中宏(ローパー)/ 小野寺悠貴(テディ)/ 杏寺円花(ロクサーナ) ほか
参照:本編クレジット

鑑賞の案内チェック

基本 犬が殺されるシーンがあります。
キッズ 2.0
殺人や暴力の描写が多々あります。
↓ここからネタバレが含まれます↓

『ナイト・マネジャー』(シーズン2)感想/考察(ネタバレあり)

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あらすじ(序盤)

2011年のエジプト革命が巻き起こっている最中のカイロにて、外国人が多く利用する一流ホテルでナイト・マネジャーを務めていたイギリス人のジョナサン・パインは、裏の世界で武器業者として恐れられるリチャード・ローパーの極めて膨大な武器取引の情報を偶然に知ってしまい、それを英国諜報機関に通報したことで、自身もスパイ・エージェントとしてそのローパーの組織に潜入することになりました。そしてローパーの企みを食い止め、失墜させることに成功しました。

それから4年後のシリア。無精ひげのパインは車に揺られ、ローパー事件でパインを諜報の世界に誘い込んだアンジェラ・バーと落ち合います。今回の仕事は昔の嫌な出来事を思い出すものでした。それはローパーの遺体の確認をすることです。あの事件以降、裏の犯罪業界にも目をつけられたローパーは命が狙われる立場にありましたが、どうやらついにそのときがきたようです。

2人で武装兵に警備された建物へ行きます。ひとりしか入れないと言われ、パインはバーに譲ります。隙間から一瞬見える遺体。バーはローパーだと断言します。

2025年、ロンドンでパインはアレックス・グッドウィンという偽名を使って銀行勤めということで近所には誤魔化していましたが、英国諜報機関のMI6(通称「リバーハウス」)で働いていました。MI6のナイト・アウルの班長です。これは夜間に一流ホテルを監視しながら犯罪組織の動きを報告するチームで、高い評価を得ていました。上司はレックス・メイヒューです。

しかし、パイン本人は疲弊しており、以前の事件は心に傷を残したまま、目立たないこの仕事に沈んでいました。セラピストにも本心をみせません。

同チームのバジルから要監視者リストを受け取り、ディスプレイの前でいつもの監視映像の確認や盗聴をします。

ある日、エージェントを潜入させたカジノルームを監視していると、ある男が目に入ります。隅にいたのはヤコ・ブラウアー。ローパーと関係のあった傭兵男です。

個人的にメイヒューに伝えようと、誕生日パーティーの真っ最中の彼の邸宅へ。メイヒューは見慣れない女性と会っていたようです。バーと話がしたいと頼みますが引退しているので会えないと言われます。

パインはじっとしていられずヤコの監視をするべく独自にチームを動かします。サリーなどのメンバーはみんな理由も深く聞かずにやってくれます。

昼に彼を追跡していると、ヤコはある男と出会い、その会話の中でヤコのボスはローパーの真の弟子だと口にします。

分析を続けると、ヤコはアダム・ホリウェルというイギリス企業と海外顧客を繋げる犯罪ブローカーと接触していました。さらに出入りしている家の所有者はMI6のマイラだと判明。

あまりの大ごとに焦ってメイヒューに連絡し、彼のもとへ向かうも、メイヒューが死亡したと知ります。薬による自殺だそうですが、明らかに不自然。メイヒューの妻シーリアはこっそり教えてくれ、彼は何か取り乱していたとのこと。

メイヒューが残したスマホを頼りに、さらに彼が密かに会っていたのはコロンビア人のロクサーナ・ボラニョスという人物だと浮上。対面すると、彼女は貿易関係の仕事を仲介しているらしく、コロンビアで慈善家として有名なテディ・ドス・サントスと働いていました。

そのまだ若い男の口ぶりは、まさにローパーにそっくりで…。

この『ナイト・マネジャー』(シーズン2)のあらすじは「シネマンドレイク」によってオリジナルで書かれました。内容は2026/02/04に更新されています。

ここから『ナイト・マネジャー』(シーズン2)のネタバレありの感想本文です。

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シーズン2:死の偽装はどっちが得意?

『ナイト・マネジャー』のシーズン2は、ジョナサン・パインが今度はマシュー・エリスという偽名でコロンビアの犯罪組織に潜入し、ローパーの隠し子で本名はエドゥアルド・ヴィダルであるテディ・ドス・サントスに迫ります。しかし、ローパーは生存してコロンビア似隠れ潜んでいたことが発覚し、これは「vsローパー」の第2ラウンドでした。

“トム・ヒドルストン”はMCUのロキでも死を偽装するのが特異な役柄でしたけど、この『ナイト・マネジャー』では自分も死を偽装したけど、本丸の巨悪も死を偽装していた!というオチ。やっぱり遺体は火葬まで見届けないとダメだよ…。

シーズン2ではMI6すらも信用できない存在となっていることで、パインは最初から窮地です。でも前は孤軍奮闘でしたが、今回は自分でチームを作っているあたり、彼の成長を感じさせます。なんだかんだで「人に信頼される人柄」なんでしょうね。

地元の検察官やジャーナリストと協力してもいますし、ちゃんとその国の民主的な正義の主体性を尊重はしているプロットではありました。これはイギリスの植民地主義とは一線を引いた正義がパイン側にはありますよという製作陣の姿勢ですかね。

しかし、成長しているのはパインだけでなく、ローパーも…というのが厄介なところで…。

今回のローパーの狙いは、コロンビアの政権転覆でイギリスに恩を売り、自身の罪を帳消しにし、やがてはこのアメリカ大陸一帯を支配すること。そのため、武器だけでなく、身寄りのない子どもを兵士にして、私設の軍隊まで構築する気でした。相変わらず底なしの強欲です。

そのうえ、今回のコロンビアでは今まで以上に表にでてこない慎重な姿勢をとっているので、手強さも増しています。そのため、前回ほど潜入としてじっくりローパーを懐柔していく面白さはないぶん、出たとこ勝負の大博打をしないといけない緊張感がありました。

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シーズン2:バイセクシュアリティのスリル

ただ、この『ナイト・マネジャー』シリーズのサスペンスの欠かせない要となっているのが、性的な緊張感です。

そもそもパインの秀でた能力と言えば、ホテルのマネジャーとして磨いた人当たりの良さ(職業的ペルソナの駆使)を除けば、あとはそのセクシーさです。とりあえず立っているだけでモテます。

シーズン1ではローパーの愛人であるジェドとの略奪的な男女関係によって、潜入のスリルに別の味を加えていましたが、同時にパインがバイセクシュアルであることを匂わす雰囲気も微かに混じっていたのを、クィア・リーディングに長けた視聴者は見逃しませんでした。

とは言え、シーズン1のクィア表象は正直あまり良いものではなかったのも事実。ローパーの右腕として登場したコーコランは、あからさまにゲイでしたが、憎たらしく小賢しいように男を貪る快楽主義者であり、ステレオタイプな描写そのものでもありました。そのコーコランが突っかかることでパインのセクシュアリティが滲む程度の感じで…。

一方、シーズン2は、パインのバイセクシュアリティをもっとハッキリ描写してきました。コテコテなゲイの悪役抜きで。

今回も美女枠としてロクサーナという女性がパインの前に現れますが、テディとの間でロクサーナの取り合いをするシーズン1の繰り返しになるのかなと思いきや、パインとテディの間に相互矢印が生じます。それが露骨に可視化されるのは、第3話のテディとロクサーナと一緒にダンスするシーンで、パインはテディとも顔を近づけ、性的な挑発がみえみえです。

その後も、第4話の別れ際にテディに「君のために祈っている」と頭のサイドに軽いキスをしたり、第5話では糞父ローパーの本音を教えて、弱り切ったテディにハグしたり、パインのセクシーな包容力をテディ相手にフル発揮。実際、テディはすっかりパイン側になりますからね。

ロクサーナについては、彼女自身が「自分はパインに惹かれていない」と断言するなど、今回は男女の性愛は重要ではないことをセリフでも強調します。ちゃんとバイセクシュアルなスパイ・ロマンスになっていました。

それでもまだちょっと弱いかなと思うところはありましたけどね。個人的にはテディとしっかり口づけするシーンもあって良かったと思います。ただでさえ、テディは死亡するので、これ以上の展開は見込めないし…。もっと関係の発展が見たかったよ…。

ということで、このシーズン2は大敗北エンドです。バジルも、バーすらも殺され、敵の策略どおり。ローパーはまんまとダニーと再会でき、コロンビアは内戦が勃発し、ローパーにとっては大勝利エンド。

本作はシーズン3も決まっているので、このクリフハンガーは想定の範囲内でしたが、“トム・ヒドルストン”は屈辱で地面を舐める姿がまた似合う…

まあ、あれですよ、『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』では最初に死んじゃってたから、最後まで生き残っているだけ頑張っているほうじゃないですか。今度は“トム・ヒドルストン”がキャプテン・アメリカのポジションなんです。

それにしても、顔バレしまくりだぞ(なんで今までバレなかったんだ)。まだ潜入できるのかな…。

『ナイト・マネジャー』(シーズン2)
シネマンドレイクの個人的評価
6.0
LGBTQレプリゼンテーション評価
?(匂わせ/一瞬)

以上、『ナイト・マネジャー』(シーズン2)の感想でした。

作品ポスター・画像 (C)Amazon MGM Studios ナイトマネジャー ナイト・マネージャー

The Night Manager (2026) [Japanese Review] 『ナイト・マネジャー』考察・評価レビュー
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