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映画『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』感想(ネタバレ)…送料無料!

THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女
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返品不可!…映画『THE MUMMY/ザ・マミー 棺の中の少女』の感想&考察です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。

原題:Lee Cronin’s The Mummy
製作国:アメリカ(2026年)
日本公開日:2026年5月15日
監督:リー・クローニン
児童虐待描写
THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女

ざまみー ひつぎのなかのしょうじょ
『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』のポスター

『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』物語 簡単紹介

エジプトに滞在していたとある家族の8歳の娘が突然、姿を消してしまった。懸命な捜索にもかかわらず、手がかりはなく、失意のままに帰国するしかなかった。それから8年、心の傷を抱えて過ごしていると、信じられないことに娘が発見されたとの知らせが飛び込んでくる。しかし、その久しぶりに出会った娘は変わり果ててしまっており…。
この記事は「シネマンドレイク」執筆による『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』の感想です。

『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』感想(ネタバレなし)

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あの監督の「The Mummy」です

「ミイラ」…それは極度の低温&乾燥下で保存された人間や動物の遺体。ちなみに「ミイラ」という日本語はポルトガル語に由来するやや変わった語源がありますが、英語では「mummy」です(母親を意味する「mammy」と間違えないように!)。

やはりミイラと言えば、エジプトというイメージですが、極度の低温&乾燥の環境条件があればいいので、それ以外の地域でも昔からあったそうです。でも古代エジプトのミイラは定番ですね。

そんなミイラですが、映画の題材としてもそれこそ映画黎明期から取り上げられており、たいていは「ミイラが蘇る」というプロットを採用しています。

その最初期の事例のひとつと言われるのが、1899年の短編『Robbing Cleopatra’s Tomb』や1911年の短編『The Mummy』です。しかし、長編映画として、またホラーの王道としてその存在を確固たるものにした作品を挙げるなら、1932年の『ミイラ再生』(英題「The Mummy」)は外せません。

「ユニバーサル・モンスターズ」に含まれる『ミイラ再生』は、1940年からセルフリブートでシリーズ化し、『ミイラの復活』(1940年)、『ミイラの墓場』(1942年)、『執念のミイラ』(1944年)、『ミイラの呪い』(1944年)と続編が連なりました。

ユニバーサルは1999年に公開された『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』を皮切りに今度はアクション・アドベンチャーとして一新し、シリーズ化もしました。

一方、ユニバーサルは2017年に『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』でシェアード・ユニバース化を狙い、さらなる拡大を目論んだのですが、あえなく墓場送りともなりました。

そんな中、何を思ったのか、ワーナー・ブラザースがミイラに手をだしてきました。

それが本作『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』

別に本作は過去のミイラ映画のリメイクとかでは全くないのですが、アクションとかアドベンチャーとかは一切抜きで、小規模なホラーとして、より現代的にアプローチした映画になっています。

製作は“ジェームズ・ワン”“ジェイソン・ブラム”のおなじみのホラー・コンビであり、確かにどことなく『死霊館』シリーズっぽい雰囲気もあるような…。

『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』を監督したのは、2023年に『死霊のはらわた ライジング』で飛躍を遂げた“リー・クローニン”

さすがにユニバーサルのほうの『ハムナプトラ』シリーズと勘違いする人が出ると思ったのか(英語ではタイトルが同じだし、『ハムナプトラ』シリーズは2027年に新作が予定との報道もある)、正確な英題は「Lee Cronin’s The Mummy」になっていて、「こっちの映画には“ブレンダン・フレイザー”はでていません!」と宣伝しているのが、なんだかシュール…。

ではこちらの映画が誰が出演しているのかというと、俳優陣は、『フローラとマックス』“ジャック・レイナー”、ドラマ『ホイール・オブ・タイム』“ライア・コスタ”、ドラマ『ムーンナイト』“メイ・キャラマウィ”『イマジナリー』“ヴェロニカ・ファルコン”など。

グロテスクで胸糞悪い感じのホラーが好みな人は、『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』も満喫できると思います。

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『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』を観る前のQ&A

✔『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』の見どころ
★グロテスクで胸糞悪い映像と展開の連続。
★元気いっぱいなミイラ少女。
✔『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』の欠点
☆よくよく考えると別にミイラではない。

鑑賞の案内チェック

基本 児童誘拐の描写があります。
キッズ 2.0
残酷な描写が多いです。
↓ここからネタバレが含まれます↓

『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』感想/考察(ネタバレあり)

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あらすじ(序盤)

エジプトのアスワン。とある車内で家族は音楽に合わせてノリノリでした。とくに後部座席の3人の子どもたちは元気です。助手席にいる父はそんな子たちの様子に嬉しくなって音量を大きくしますが、ハンドルを握る険しい顔の妻は遠慮なく音を消します。

帰宅すると、飼っていた小鳥が、鳥かごの中で無残にも死んでいました。表情を変えない妻はその鳥を手で握りつぶします。

子どもたちの両親は地下室に向かい、そこには石棺がありました。この家の敷地には黒いピラミッドが存在してもいました。

それを装置で引き揚げ、蓋を開けます。妻が中を覗くと、蝋燭に照らされたのはミイラ。その瞬間、蝋燭はゆらめき、ミイラが動き出します。そして夫は残忍に殺されて宙づりになります。残されたのは硬直する女だけ…。

ところかわって、ジャーナリストのチャーリー・キャノンは、妊娠中の妻ラリッサ、そしてケイティセバスチャンの2人の子どもと、エジプトのカイロで暮らしていました。

チャーリーは仕事のことに気が散って、とくに娘のケイティの相手をできません。手のかかる無邪気な年頃の子ども2人は喧嘩し合うことも多く、苦労は絶えないですが、チャーリーはぎこちなくも親身に接します。

ある日、ケイティが家の庭でひとり遊んでいると、友達のレイラの母と名乗る人影が近づいてきます。その女性はケイティを言葉巧みに誘い、目の前で手品をみせてきます。そしてお菓子を渡すのでした。そのとき、女性は何かを囁き、ケイティの口に虫が入り込み…。

異変を感じたチャーリーは庭でケイティを探します。するとケイティのおもちゃだけが残され、庭の柵が破れていました。

周囲の外を探すも見当たりません。急に砂嵐が吹き荒れる中、チャーリーはケイティを抱えて逃げ去る謎の女を発見。必死に追いかけます。しかし、視界さえなくなる砂嵐に行く手を阻まれ、絶叫だけが虚しくかき消されるのでした。

すぐに警察に通報します。ところが警察は全く捜索の役に立ちません。

8年後、アメリカのニューメキシコ州アルバカーキで、チャーリーとラリッサ、そしてセバスチャンは過ごしていました。今では3番目の子どもであるモードもいます。家族はラリッサの母親カルメンの家に身を寄せていました。

普通の家族にみえますが、8年前に消えていまだ消息不明のケイティの事件が重く影になっています。

ところが、ある日、ケイティが見つかったという信じられない知らせを受けます。しかも、死んではいないというのです。

さっそく会いに行くチャーリーとラリッサ。確かにそこにはケイティがいました。しかし、その姿は…あまりにも変わり果てていました

そのうえ、ケイティは墜落した貨物機の石棺の中から発見されたというのです。まるでミイラのように…。

この『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』のあらすじは「シネマンドレイク」によってオリジナルで書かれました。内容は2026/05/16に更新されています。

ここから『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』のネタバレありの感想本文です。

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私はミイラ少女!

魔法少女? いいえ、私はミイラ少女。お父さん、お母さん、家族のみんなに正体がバレないように、今日もこの特別な力を使いこなす練習をしてるの。てへっ、また自傷行為をしちゃった。でも大丈夫、私、痛くないからね。あら、大変。口から虫を吐き出したかも。たまにやっちゃうんだ。ごめんね。

…まあ、だいだいそんな感じの映画ではありました。

『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』はわりとシリアスなトーンで物語を構築しようとしています。前提となるのは児童誘拐事件ですし…。誘拐された直接の出来事だけでなく、8年後に変わり果てた姿で見つかるというのも、保護者の心情を思うと悲痛でショッキングです。

ただ、全体的に設定がやや強引というか、どうしたってツッコミがでてしまう感じは確かにありました

最大のツッコミ点は、石棺から見つかったケイティを家に連れて帰るという展開です。「いやいや、どう考えても一般家庭に連れ戻せる状態じゃないだろ」と誰しも思う選択。普通は病院での万全のサポート必須です。子を想うならそれくらいやってあげたくなるものです(経済的な事情はあれど)。

百歩譲って「子の喪失と予期せぬ衝撃の再会で両親は正気を失ってしまったんだ」と解釈するにしても、わりとこの時点で観客は白けるかもしれません。そして残りはこの両親の「危機的な状況をあまりよくわかっていない」振る舞いを眺めることになります。

でも当のケイティは元気だからいいか…。

最初は『エクソシスト』みたいな感じなのかと思ったら、なかなかにアクティブに動き回るし、お喋りもするじゃないですか…(人を操るんですけどね)。

私は観ていて「これはもう笑ってねということなのかな…」と思ってました。母が足の爪を切ってあげるくだりとか、ギャグとしてはよくできているし…。

最大の笑いの連発をみせてくれるのが、葬儀のシーンです。床を突き破って天井から出てくるケイティからの、入れ歯! ぺろぺろ床舐め! …と、もう悪趣味なユーモアが絶好調です。

そして終盤は「悪、覚醒!」って感じの威風堂々な暴れっぷり。このあまりに誇張しすぎな堂々たる禍々しさとグロテスク。さすが『死霊のはらわた ライジング』を手がけた“リー・クローニン”監督作なだけはあります。

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ミイラ…だったのか?

ああ、そうでした、もっと根本的なツッコミ点もありました。『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』の根底に関するところで…。

そもそも「これ、別にミイラじゃなくね?」というね…。

本来はミイラというのはこの記事の冒頭でも説明したとおり、遺体であり、普通だったら腐敗してしまうところを、人為的に防腐処理を施して保存したものです。なのでたいていは内臓は抜かれていますし、表面上の保存状態は良くても、中身は完全に生命はありません。

だからこそ「そのミイラが蘇る!」というところに、従来のミイラ映画の面白さがあるのですけど。

一方の本作『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』は、ケイティは古代カルトの儀式でよくわからない悪霊に憑依されているんですね。生きた宿主を捧げる必要があるので、死体だと困るわけです。もうこの時点でミイラじゃないです。

そして結果的に起きているのは「8年ぶりに見つかった我が子がちょっと変貌している」という状態です。

これ、思うに序盤のパート(エジプトでのレイラの家族のシーン)があるからこそ、私たち観客は「これはミイラである」と刷り込まれているにすぎないですよ。「とりあえずエジプトでピラミッドと石棺を映しておけばミイラに思えるだろ」的な…。

いや、もちろん作り手の狙いはわかります。往年のミイラ映画を再発明し、あのクラシックな黄金の石棺に横たわるファラオから一般人へと対象を変え、ジャンルをより身近にしたかったんだろうと…。

けどそれをやってしまうと、もう一般家庭でホラーが展開されるので、ほぼほぼ『死霊館』と同じです。ミイラ版の『死霊館』というか、半ば無理やりミイラ風にみせている『死霊館』です。

個人的にはもっと本来のミイラの設定を活かして物語を構築すればよかったのに…とは思ってしまいました。

例えば、エジプトをお気楽に旅行していたアメリカ人家族がうっかり現地の子どもを殺してしまい、その死体を隠蔽しようと、テキトーに見つけた石棺の中に遺体を放置して隠して帰国。しかし、実はそれは呪われた石棺で、なぜかアメリカの自宅の庭先からあの石棺が見つかり、あげくに中からあの殺してしまった子が夜な夜な現れ、家族を恐怖に突き落とす…とか。呪いを解くにはエジプト文化に精通した専門家に頼らないといけなくなり、エジプトに再度戻って今度は真剣にエジプト文化を学ぶ…とかね。

少なくとも今作ではエジプトは単に怪しげなカルトの出所でしかなかったので、だいぶ雑なエジプト描写です。ハリウッドがエジプトを丁寧に描写すること自体が滅多にないのですが…。“メイ・キャラマウィ”の演技は良かったですけどね。

ということで来年は別の会社のミイラ映画(あっちは大作)がありそうですが、きっとエジプトの描写はあちらもやっぱり雑に違いないでしょう。

『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』
シネマンドレイクの個人的評価
6.0
LGBTQレプリゼンテーション評価
–(未評価)

以上、『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』の感想でした。

作品ポスター・画像 (C)2026 Warner Bros. Ent. All rights reserved ザマミー

Lee Cronin’s The Mummy (2026) [Japanese Review] 『THE MUMMY ザ・マミー 棺の中の少女』考察・評価レビュー
#アメリカ映画2026年 #リークローニン #ジャックレイナー #ライアコスタ #メイキャラマウィ #ミイラ #憑依