そうだね…「Netflix」映画『エイペックス・プレデター』の感想&考察です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。
製作国:アメリカ・オーストラリア・アイスランド(2026年)
日本では劇場未公開:2026年にNetflixで配信
監督:バルタザール・コルマウクル
えいぺっくすぷれでたー

『エイペックス・プレデター』物語 簡単紹介
『エイペックス・プレデター』感想(ネタバレなし)
宇宙のアイツの映画ではない
『プレデター』の最新作がもう!?
いいえ、違います。なぜか邦題には「プレデター」とついてしまったけど、この“シャーリーズセロン”主演の映画はあっちのシリーズとは無縁です。でも“シャーリーズ・セロン”がプレデターと戦う映画なら観たいですけどね。

ということで、本作『エイペックス・プレデター』の感想です。
原題は「Apex」。「頂点」という意味ですが、これは主人公がロッククライミングをするからです。その主人公がオーストラリアの大自然の中で“狩り”をするヤバい男に追われる…マンハントのサブジャンルとなっています。
主人公を演じるのは先ほども少し触れたとおり、“シャーリーズ・セロン”です。『オールド・ガード』シリーズなど最近もアクションを披露することが多々ありますが、今作『エイペックス・プレデター』では実際にロッククライミングを会得し、ワイルドに動き回ってくれます。また強くなってしまったな…この人…。
その“シャーリーズ・セロン”演じる主人公を異様な執念で追いかけ回す男を怪演するのが、“タロン・エガートン”(タロン・エジャトン)。『セキュリティ・チェック』のときとはガラっと変わって、今作の彼は社会人には到底なれないヤバさ全開。でもこういう役も似合ってます。
『エイペックス・プレデター』を監督するのは、アイスランド出身の“バルタザール・コルマウクル”。最近は『TOUCH/タッチ』といったおとなしい作品も手がけていましたが、『エベレスト 3D』(2015年)、『アドリフト 41日間の漂流』(2018年)、『ビースト』(2022年)など、過酷な大自然をフィールドにした題材も得意な人であり、今回はそっちの腕が発揮されています。
『エイペックス・プレデター』は劇場公開されず、「Netflix(ネットフリックス)」での独占配信ですが、なるべく大きい画面で観たい作品です。
『エイペックス・プレデター』を観る前のQ&A
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Q『エイペックス・プレデター』は日本ではいつどこで配信されていますか?
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A
「Netflix」でオリジナル映画として2026年4月24日から配信中です。
鑑賞の案内チェック
| 基本 | ストーカーの描写があります。また、高所の恐怖表現あります。 |
| キッズ | 死体が映るシーンがあります。 |
『エイペックス・プレデター』感想/考察(ネタバレあり)
あらすじ(序盤)
サーシャとトミーはテントの中で目覚めます。そこはノルウェーの断崖絶壁の途中で設置された簡易テント(ポータレッジ)です。サーシャはひと足先に起きており、トミーにキスし、早く登ろうと急かします。2人にとってロッククライミングが絆を深める日常。この高所でも余裕です。
今日も荷物を吊り下げながら、少しずつ登っていきます。せりだした岩を乗り越えようとすると、サーシャは落下し、ロープで助かります。トミーに励まされ、何度もトライするも、登れる気配がありません。落下を繰り返すのみ。天候も悪化してきました。今日中に頂上に行きたいサーシャ。しかし、トミーは気楽に落ち着かせ、テントで休むことにします。
テント内でもサーシャはイラついています。それでもトミーは寄り添ってくれます。
2人は冷たい強風の中、垂直に下降して戻ることにしました。しかし、視界不良の中、上から音がします。嫌な予感がし、降りる作業を急ぎます。
そのとき、大規模な雪崩が発生。トミーに直撃し、彼は宙吊りになります。サーシャは必死にロープで支えようとするも、トミーは身動きひとつとりません。
重さを支えきれなくなり、サーシャはロープを放し、トミーは真っ逆さまに落下。取り残されたサーシャはたった今、愛する人を失った悲しみを噛みしめ、絶望に沈みます。
5か月後、サーシャはオーストラリアのワンダラ国立公園へ向かってひとりで車を走らせていました。トミーの形見のコンパスと一緒に…。
あたり一帯は荒野です。そこを抜けると林があり、夕方に車を止め、食事をとります。今や和やかに会話する相手はいません。
翌日も車を走らせ、途中で立ち寄った施設でレンジャーからこの地域で相次いでいる失踪事件について教えられ、警告を受けます。なんでも次々と人が消えているそうです。行方不明の捜索チラシがたくさん掲示されていました。
ガソリンスタンドに寄り、買い物をしていると、2人の男に絡まれますが、傍にいたスキンヘッドの男がひと言介入すると、男たちは去っていきました。ベンという名のその男に、目的地のへの行き方を尋ねます。ベンは簡単なルートと難しいルートがあると軽い口調で言い、サーシャは難しいルートを選びました。
どうやらあのサーシャに絡んできた男たちはハンターらしく、犬を引き連れ、まるでこっちを挑発するような視線を向けてきます。サーシャは無視し、それでも注意しながら、行動をとります。
翌朝、サーシャは準備万全を確かめ、出発。ひとりで急流をカヤックで下っていきます。
最初は順調でした。もう邪魔者はいません。好きなように自分の力を発散できます。ところが、途中であるものを見つけてしまい…。

ここから『エイペックス・プレデター』のネタバレありの感想本文です。
シャーリーズ・セロン vs プレデター(人間)
『エイペックス・プレデター』は登場人物はシンプルで、早い話が「“シャーリーズ・セロン” vs “タロン・エガートン”」のタイトルマッチを眺める映画です。でも、これは誰でもそう思うところだと思いますが、“シャーリーズ・セロン”と“タロン・エガートン”が対決したら、そりゃあ、“シャーリーズ・セロン”のほうが強いだろうなと思うじゃないですか。
そこで本作では、“シャーリーズ・セロン”演じる主人公のサーシャは、冒頭で愛する人を失って精神的に滅入っていることにし、これで弱体化させてハンデをつけています。よし、これで“タロン・エガートン”が互角に戦えそうだな…。
それにしても今回の“タロン・エガートン”演じるベン。ヤバさ演出ではなかなか楽しかったですね。“タロン・エガートン”はドラマ『スモーク』でもキャリア随一の怪演をみせてくれていましたが、こういうのが本当に上手いです。
序盤の店での初登場時から、周囲のあの嫌な野郎たちにすら避けられているあたり、もうあのあたりではそういう男たちのコミュニティにも属していないほどに異質な存在だということが示唆されます。
そこまではよくある想定の範囲内ですが、ベンの拠点のキャンプ(というか家?)に辿り着いたときの、あの一発でわかるヤバいところの空気感。
正直、“シャーリーズ・セロン”級のヒロインなら、あの余裕そうに音楽をかけてタイムカウントしているベンの隙をついて、一撃でぶん殴れば、そのままノックダウンできるんじゃないかと思ってしまうのですけども、あれだけヤバい空間に委縮するのも仕方なしか…。
こうしてサイコパスはサイコパスでも、野生系の肉体派サイコパスが無邪気にオーストラリアの大地を駆け回る映像が繰り広げられるのでした。
お前、あれだぞ…“シャーリーズ・セロン”が本気をだしたら、ペッパースプレーじゃ済まないからな。たぶん初手で水中に引きずり込まれ、絞め殺されて死ぬぞ…。
そう言いたくもなるベンの余裕しゃくしゃくな振る舞いも、後半は“シャーリーズ・セロン”の本領が発揮され、耳を噛みちぎられるわ、足を折られるわ、ボッコボコですけどね。あのまま放置しても死ぬだろうに、展開としてわざわざ高いところから落として殺すあたり、あのベンをいたぶる楽しみかたを心得ている映画ではありました。
ビーフジャーキー談義
“バルタザール・コルマウクル”監督の『エイペックス・プレデター』は、アクションを盛り上げるダイナミックな映像も見どころではあります。激流下りはスピード感もあり、ロッククライミングの慎重さとは真逆で、メリハリのある緊張感を味わえます。
ただ、全体的にお約束どおりの型で物語が構成されすぎているので、映像の盛り上げのわりには、予定調和な感じで少し興奮は低めでもありました。
あれだけの肉体派サイコパスという逸材がいて、“シャーリーズ・セロン”演じるサーシャと戦ってくれるのに…。どうもキャラを活かしきれないまま終わったような…。
何がダメだったんだろうか…。お行儀のいい真面目な物語にしすぎだったのかな。
例えば、せっかくの肉体派サイコパスなのだから、もうずっと全裸で森を駆け回らせて、自分がどんなに負傷しようがヘラヘラ笑いながら、ひたすらに追ってくる奴だったら、インパクトがより増したかもしれない…。
ビーフジャーキーへのこだわりが全てということにしておいて、殺害動機もビーフジャーキーをバカにされたからということにするほうが、よっぽどサイコパスとしての愛着の湧くキャラクターになったかもしれない…。
最後のロッククライミングでも、ベンと一緒に頂上までいって、そのうえでアイツを突き通すほうが気分は最高だったかもしれない…。え? そっちのほうがサイコパス? もうどっちがサイコパスでもいいじゃないか…。タイトルを『エイペックス・プレデター』にしたのだから、それをやっても別に怒られないよ…。
私の好みとしては、振り切ったキャラクター造形にするほうがカルト映画化しやすいですし、“タロン・エガートン”にはそれだけのポテンシャルがあったと思います。それだけ今回のサイコパスの役も私は気に入っているので、いろいろ引き出せるものは引き出しておきたい気分にさせられるのです。
ここ最近の“シャーリーズ・セロン”映画としては久々の単独で輝くアクション主演作だったので、それだけでも観たかいはありましたが…。怪我のないようにしつつも、今後もアクションをみせていってほしいですね。
ということで、あなたの好きなビーフジャーキーは何ですか?
私は…ビーフジャーキーは食べません。
シネマンドレイクの個人的評価
LGBTQレプリゼンテーション評価
–(未評価)
以上、『エイペックス・プレデター』の感想でした。
作品ポスター・画像 (C)Netflix エイペックスプレデター エイペクスプレデター
Apex (2026) [Japanese Review] 『エイペックス・プレデター』考察・評価レビュー
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