この記事では、「性暴力」や「性的加害事件」を主題にしたドキュメンタリー映画もしくはシリーズの作品を一覧にして整理しています。
日本国内で日本語翻訳とともに比較的簡単に視聴にアクセスできるものを選んでいます。ただし、配信状況などは変動するため、もう観られない作品もあるかもしれません。その点はご了承ください。
『Black Box Diaries』
製作:2024年。映像ジャーナリストの伊藤詩織が監督を務め、自身の受けた性暴力について向き合う姿を自らの手で記録したドキュメンタリー映画。日本でも劇場公開時は話題となった一作。第97回アカデミー賞にて長編ドキュメンタリー映画賞にノミネート。
『キャッチ&キル / #MeToo告発の記録』
製作:2021年。2017年にハリウッドの大物プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインの性暴力を告発する記事が発表されて発覚した一連の事件。「#MeToo」の盛り上がりの始点となったその裏で起きていた真実と正義を求める被害者や報道の戦いをジャーナリストのローナン・ファローがまとめたドキュメンタリー・シリーズ。
『J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル』
製作:2023年。大衆に圧倒的な人気を得ていた日本最大級のアイドル事務所「ジャニーズ」を設立した故・ジャニー喜多川による長年にわたる少年への性的虐待についてのBBCによる報道ドキュメンタリー。この疑惑に関して長年積極的に報じてこなかった日本のマスコミの体質にも切り込んでいる。視聴は以下のBBCのウェブサイトで可能。
『ジェフリー・エプスタイン 権力と背徳の億万長者』
製作:2020年。億万長者として絶大な力を持ち、ドナルド・トランプのような人物などあらゆる人脈とつながりのあったジェフリー・エプスタイン。彼が大勢の10代の少女を狙った性的搾取ネットワークを持っていた実態を、被害者たちの勇気ある証言とともに検証するドキュメンタリー・シリーズ。
『ネバーランドにさよならを』
製作:2019年。圧倒的なパフォーマンスと音楽的才能で世界中を虜にしたマイケル・ジャクソンは以前に児童性的虐待の容疑をかけられたが罪にはならずに亡くなったものの、それから十数年後に当時にマイケル・ジャクソンを擁護する証言をした子どもだった人物が「自分も性的虐待を受けた」とかつての証言を覆した…。その被害者の声を取り上げたドキュメンタリー映画。
『あるアスリートの告発』
製作:2020年。アメリカの女子体操業界にて起きていた、米国体操連盟に長く貢献してきた医師による未成年選手への性的暴行事件。勇気をもって声をあげた女子選手たちと、事件を報じた地方紙の記者たちの姿を追うドキュメンタリー映画。
『アメリカボーイスカウトの闇』
製作:2022年。アメリカのリーダーシップを育てる基盤となってきた「ボーイスカウトアメリカ連盟(BSA)」が100年にわたって隊員の中に児童性的虐待者を匿い続けてきたという歴史。8万2000人以上の男性が被害を訴えるほどのかつてない規模として浮かび上がった全容をまとめたドキュメンタリー映画。
『サイバー地獄:n番部屋 ネット犯罪を暴く』
製作:2022年。韓国で2019年に発覚した通称「n番部屋事件」と呼ばれる、オンラインチャットルームにて未成年の少女を餌食にして非道な性的加害行為が平然と行われていた事件。その運営者の正体を突き止めようと奔走した人々と、逮捕の瞬間までの経緯に迫るドキュメンタリー映画。
『ロレーナ事件 世界が注目した裁判の行方』
製作:2019年。1993年にロレーナ・ボビットという女性が夫のペニスをナイフで切り落とし、連日メディアで報道され、世間を巻き込む大騒動へと発展した事件。家庭における性暴力に声をあげることも許されない女性の苦悩が明らかになるドキュメンタリー・シリーズ。
『Predators』
製作:2025年。未成年と性的関係を望む大人を囮捜査のように騙して誘い込み、逮捕されるところをテレビクルーのカメラで撮らえるという内容で、当時から視聴者に大人気だった2004年からNBCで放送されていた番組『To Catch a Predator』。その番組の裏側を浮き彫りにしつつ、その余波と倫理性を検証していくドキュメンタリー映画。
『シティ・オブ・ジョイ 世界を変える真実の声』
製作:2016年。戦争で荒廃したコンゴでは性暴力の経験によってトラウマを刻み込まれた被害女性たち。その女性のために設立された「シティ・オブ・ジョイ」の活動と、そこで少しずつ自我と自信を取り戻していく当事者を追いかけたドキュメンタリー映画。
『成功したオタク』
製作:2021年。人生を捧げてきた推しのアイドルが性犯罪の加害者として逮捕されてしまったことで、全てがひっくり返った経験を共有するオタクたちが、当時を振り返り、率直な本音を語り合う韓国のドキュメンタリー映画。
他にも、日本国内で日本語翻訳とともに観ることができない「性暴力」や「性的加害事件」を主題にしたドキュメンタリー作品はまだまだたくさんあります。日本の配給会社にはぜひとも扱いを検討してほしいところです。











