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『ゴーストバスターズ アフターライフ』感想(ネタバレ)…追悼のための続編

ゴーストバスターズ アフターライフ

追悼のための続編です…映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の感想です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。

原題:Ghostbusters: Afterlife
製作国:アメリカ(2021年)
日本公開日:2022年2月4日
監督:ジェイソン・ライトマン

ゴーストバスターズ アフターライフ

ごーすとばすたーずあふたーらいふ
ゴーストバスターズ アフターライフ

『ゴーストバスターズ アフターライフ』あらすじ

フィービーは母や兄とともに、祖父が遺した田舎の古い農家に引っ越して来る。この街では30年間にわたり、原因不明の地震が頻発していた。ある日、フィービーは地下研究室でハイテク装備の数々を発見し、祖父がかつてニューヨークを救ったゴーストバスターズの一員だったことを知る。そんな中、フィービーは床下にあった装置「ゴーストトラップ」を誤って開封してしまい、不気味な異変が街を襲い始める。

『ゴーストバスターズ アフターライフ』感想(ネタバレなし)

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ゴーストバスターズがまたも帰ってきた

幽霊がでてくる映画と言えば?と質問されると真っ先に挙げられるであろう作品、それが『ゴーストバスターズ』です。1984年に“アイヴァン・ライトマン”監督のもとで製作された本作は、公開されるとその軽妙でハイテンションな幽霊退治模様が話題となり、たちまち社会現象になりました。この映画の影響で幽霊を信じる人が増加したかどうかは定かではありませんが、巨大なファンダムが築かれるほどに人気となり、今も自称「ゴーストバスターズ」の人たちは世界にいっぱいいます。

その1984年の『ゴーストバスターズ』から5年後の1989年に『ゴーストバスターズ2』が公開。それなりにヒットはしたものの、他にも人気の大作がその年にはあったことから話題性をかっさらうまでとはいかず…。

以降、3作目の続編の製作の話も持ち上がりますが、なんだかんだで立ち消えに。

そんな中、新しい企画として持ちあがったのが2016年のリブート版『ゴーストバスターズ』でした。リブートなので過去作のことをあまり気にせずにパラレル的な扱いにとどめて好き勝手にしていくというスタンスです。

しかし、このリブート版『ゴーストバスターズ』は、メイン出演陣が全員女性ということもあって、幽霊よりもたちの悪いミソジニー(女性蔑視)な一部の人からバッシングを受け、レビュー爆弾と呼ばれる低評価をつけまくる被害に遭い、出演者への誹謗中傷も起きるなど、残念なこともありました。ほんと、そういう低俗な人間の方をバスターしてやりたいものです…。

そして2021年、今度はリブートではなく正式なタイムラインの続編となる3作目(フランチャイズとしては4作目)の作品が公開されることに。

それが本作『ゴーストバスターズ アフターライフ』です。

私も大好きな2016年のリブート版が無かったことにされる感じでちょっと居心地が悪いのですけど、この『ゴーストバスターズ アフターライフ』も『2』に続く3作目といいつつ、かなり雰囲気は過去作と比べて変わっています。というかリブート版の方がまだ過去作を踏襲していました。

まずこの『ゴーストバスターズ アフターライフ』はおなじみのニューヨークが舞台ではありません。オクラホマ州の農地が舞台になっており、景色は様変わり。巻き起こる騒動もリブート版のようなスケールもなく、わりとこじんまりとしています。

そして主人公たちが子どもになっており、いわゆるプレティーンの青春ドラマになっています。これは『ストレンジャー・シングス 未知の世界』をかなり意識しているのだろうなと思いますし、流行りに乗っかった感じですね(『ストレンジャー・シングス』の方が『ゴーストバスターズ』をパロディにしていたのに)。大人がわちゃわちゃしている賑やかさはないです。

でも旧作キャストが勢揃いし、シリーズのファンにご褒美を与える展開もあり、なにせ監督があの1作目の“アイヴァン・ライトマン”監督の息子である“ジェイソン・ライトマン”にバトンタッチしていることで、かなりリスペクトの強い作品なのは間違いありません。旧作を知っている人ほど感動は増すと思います。

新しいフレッシュな俳優陣ですが、ひとりは『アナベル 死霊博物館』でも幽霊と対峙していた“マッケナ・グレイス”(マッケンナ・グレイス)。次にドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』や『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』で話題の“フィン・ウルフハード”。すっかりホラーでは見慣れた顔ですね。

大人勢としては、『ロスト・マネー 偽りの報酬』の“キャリー・クーン”、『アントマン』で人気さらに上昇中の“ポール・ラッド”など。

肩の力を抜いて楽しめるエンターテインメント・ムービーですので、今日からあなたもゴーストバスターズになってください。新入生歓迎です。

なお、エンディングクレジットもしっかり鑑賞することをオススメします。

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『ゴーストバスターズ アフターライフ』を観る前のQ&A

Q:『ゴーストバスターズ アフターライフ』を観る前に観たほうがいい作品は?
A:1作目は少なくとも見ておくと懐かしいネタに気づけると思いますし、旧作キャラクターの登場にも心が沸くと思います。
Q:怖いのが苦手でも観れる?
A:全く怖くはありません。お化けもエンタメのノリなので大丈夫です。
鑑賞前の おすすめ PiCKUP!
『ゴーストバスターズ』
シリーズ第1弾。
Amazonで視聴
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オススメ度のチェック

ひとり3.5:旧作ファンも注目
友人3.5:シリーズが好きな人同士で
恋人3.5:ロマンスはあまりない
キッズ3.5:子どもでも幽霊退治
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『ゴーストバスターズ アフターライフ』予告動画

↓ここからネタバレが含まれます↓

『ゴーストバスターズ アフターライフ』感想(ネタバレあり)

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あらすじ(前半):幽霊はここにもいる

爆走する1台の車。深夜に派手にクラッシュし、その運転手はビーコンのように点滅する機械を腕に抱えて畑に囲まれた家に走ります。コーン畑をじっと見つめ、何かが迫ってくるのを視認。トラップをペダルで発動しようとするもショートして動作せず。家の中に逃げ込み、覚悟を決めたように椅子に座ります。そしてその“存在”と対峙するのでした…。

別の場所。スペングラー家は騒々しいです。キャリーは2人の子を育てる母ですが、成長期に突入し始めたトレヴァーは日に日に反抗的になり、フィービーは科学オタクで言動がややクセあり。そのフィービーが電気をいじるせいで家の電気が不安定になり、キャリーが怒ります。

しかし、そこに追い打ちが。経済的に苦しいこともあって家から出ていくしかなくなったのです。どこへ行けばいいのか。行先はひとつしかありません。つい最近に亡くなった祖父イゴン・スペングラーの家

3人は車でオクラホマ州サマービルへ向かいます。そこは祖父が住んでいた場所。何にもない農地が広がる中、家がポツンとあります。怪しい雰囲気で、かなりボロボロ。

フィービーが鍵をこじ開けて中へ。室内はそのまま。ずいぶんと怪しげなものもたくさん無造作に置いてあり、壁には謎の数字の羅列も…。そのとき、地震で揺れ始め、3人は机の下に隠れます。ここに住むしかないのか…。

そこに眼鏡の女性がやってきます。ジャニーン・メルリッツという人で、祖父の友人らしいです。祖父にはかなりの借金があったとか。

とりあえず今日はダイナーで食事。昔懐かしい趣に時代を感じつつ、思春期真っ盛りのトレヴァーはラッキーという女の子に見惚れ、「従業員として雇ってくれないか」とアプローチ。

翌日、フィービーは学校に行くことになりますが、人付き合いはあまり得意ではなく、原子トークをしてしまう感性の持ち主なので、他の家族は心配げ。

学校の教師のグルーバーソンは授業でこれまた古いVHSを再生し、子どもたちに昔の映画を見せます。授業中にも地震が起きても生徒は平然。ここでは慣れっこのようです。グルーバーソンは地震活動をずっと計測しているようで、フィービーは興味を持ちます。不自然な揺れの原因は不明です。

フィービーにポッドキャストと名乗る子が話しかけてきて、その子は陰謀論好きで、幽霊は信じないと言うフィービーにとっておきの場所を案内してくれます。近くの鉱山です。そこでは以前に鉱山労働者がひとりずと飛び降り自殺し、閉鎖されたという逸話があるとか。

一方、暇を弄ぶトレヴァーは家の納屋に隠された1台の車、キャディラック「ECTO-1」を発見します。

自分の部屋でフィービーはなぜかチェスが動いているのを目撃。すると家の中で見つけた機械が反応し、その機械を持って反応する方向へ。椅子が動いて座らされ、床にパズルを見つけ、中にあったまたもや謎の機械を手にします。

それを学校に持って行ってポッドキャストに見せていると、グルーバーソン先生は、ゴーストバスターズの装備「ゴーストトラップ」のレプリカだと興奮気味に説明します。なんでも80年代のニューヨークは「ウォーキング・デッド」みたいだったらしく、そんなことを知らないフィービーたちは当時の動画をみせてもらいます。そこには「ゴーストバスターズ」として喝采を浴びる男たちが…

スクールバスのバッテリーでそのゴーストトラップと思われる機械を修理しようと電気を流すと、機械から何かが飛び出し、それは鉱山に向かって目にも止まらぬ速さで飛んでいきました。

祖父はゴーストバスターズだったのか…。

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このゴーストはバスターしない

『ゴーストバスターズ アフターライフ』は過去作と比べるとスケールダウンしている印象もあり、続編はインフレしていくものというセオリーを期待するとちょっと肩透かしかもしれません。しかし、実際は初代の要素を少しずつチラ見せしていきながら、最終的にどうなっていくのかというと、簡単に言ってしまうと追悼式と言ってもいいようなステージが用意されます。

なのでファンでもない人がこの追悼式に参席してしまうとそれは当然「あれ、ここにいていいのか?」という感じにはなりますよね。

幽霊の存在をその目で確認し、とりあえず頑張ってみたものの大人に信用されずに困り果てたフィービーたち。その中でフィービーはあの電話番号にかけることに。そしてその受話器から聞こえてきたのは、かつてゴーストバスターズとして活躍したひとりであるレイモンド・スタンツの声。演じている“ダン・エイクロイド”は1作目『ゴーストバスターズ』の脚本家であり、まさに生みの親にヘルプを頼んでいるわけで…。

そして終盤の絶体絶命のピンチに駆け付けたのはレイモンド・スタンツを始め、ピーター・ヴェンクマン(演じるのは“ビル・マーレイ”)、ウィンストン・ゼドモア(演じるのは“アーニー・ハドソン”)の3名。壮大な登場でもない、ものすっごく軽~い登場ですが、これもこれでゴーストバスターズらしさ。

さらに亡くなったイゴン・スペングラーが霊体として登場し、4人がついに揃う

これはわかっている人には感涙ものですが、わからない人には「?」が頭に浮かぶシーン。初代ゴーストバスターズのメンバーであるイゴン・スペングラーを演じる“ハロルド・レイミス”は2014年に亡くなってしまっています。ゆえに3作目の企画が頓挫したりもしたのですが、この『ゴーストバスターズ アフターライフ』の追悼を強く意識したオチでした。わざわざ「for HAROLD」と表示までして…。

あのイゴン・スペングラー(“ハロルド・レイミス”)を見つめる3人の顔も良かった…。

まさに本作の原題「アフターライフ(afterlife)」のとおり、あの世を繋ぐ一作だったんですね。

これぞゴーストバスターズだからできる追悼の方法であり、私が勝手にカテゴリにしている「追悼映画」としてはかなりグっとくる出来映えでした。

あ、あとディナ・バレット演じる“シガニー・ウィーバー”も最後に漫才を披露してましたけどね。もう少し活躍をしてほしかったけど…。

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なぜかオタクが似合うマッケナ・グレイス

そんな追悼集会に参加した帰り道の気分ですが、『ゴーストバスターズ アフターライフ』にあったフレッシュな主人公たちはどうだったのか。さすがにあの終盤の大人たちの追悼ムードで出番がすっかり消えてしまった空気もあり、ちょっと可哀想ではありましたけど、そんな悪くはない、良いチーム感があったと思います。

とくにフィービーのキャラクターは潜在的魅力が別格ですね。“マッケナ・グレイス”、なぜか過去の出演作でもオタクっぽいキャラクターを演じることが多いです。『gifted/ギフテッド』では数学の天才だし、『トゥループ・ゼロ〜夜空に恋したガールスカウト〜』では天文オタクだし、『アナベル 死霊博物館』では幽霊オタク、ドラマ『ジャスト・ビヨンド 怪奇の学園』では環境保護活動家だし…。

今回の『ゴーストバスターズ アフターライフ』ではとてもアンドロジナスな容姿をしており、またそれがジャストフィットしているので、こんなキャラクターもできるのか…という引き出しの意外さに驚きます。当人はオタクなのかな…なんかヴィーガンで動物保護には熱心そうだけど…。

トレヴァーを演じた“フィン・ウルフハード”はどんどん大人らしさが増しているけど、この童心を忘れずにずっと無邪気なままでいてほしい…(勝手な願望)。

あえて苦言を言うなら、『ゴーストバスターズ アフターライフ』はフィービー、トレヴァー、ポッドキャスト、ラッキーの4人が揃って何かデカイことを成し遂げるというインパクトが弱いのが残念です。本来の『ゴーストバスターズ』はバカバカしさが売りで、大人が何でこんなアホなことをするんだという展開を提供することにアイデンティティがある作品だったと思うのですが(リブート版はそこは継承している)、それが子ども主役になると向き合い方は当然変わってきますよね。子どもがアホなことをするのでいいのか、それとも子どもなので新しいテーマを持ってくるのか。本作ではそこはかなり追悼ムードでうやむやになった感じです。

さすがにあの初代ゴーストバスターズも年は年なので今さら後世育成もできないと思いますし、そこはリブート版のあの女性陣にこの子たちの面倒をみてもらうことにしましょうか(最後に登場してくれたらよかったのに…)。まあ、きっとろくでもない子に育つと思いますけど…。

『ゴーストバスターズ アフターライフ』
ROTTEN TOMATOES
Tomatometer 62% Audience 95%
IMDb
7.4 / 10
シネマンドレイクの個人的評価
5.0

作品ポスター・画像 (C)2021 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved. ゴースト・バスターズ

以上、『ゴーストバスターズ アフターライフ』の感想でした。

Ghostbusters: Afterlife (2021) [Japanese Review] 『ゴーストバスターズ アフターライフ』考察・評価レビュー

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