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『ホーカスポーカス2』感想(ネタバレ)…続編であの3人の元気すぎる魔女が蘇る!

ホーカスポーカス2

あの元気すぎる3人の魔女が蘇る!…映画『ホーカス ポーカス2』の感想です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。

原題:Hocus Pocus 2
製作国:アメリカ(2022年)
日本では劇場未公開:2022年にDisney+で配信
監督:アン・フレッチャー

ホーカスポーカス2

ほーかすぽーかすつー
ホーカスポーカス2

『ホーカスポーカス2』あらすじ

セイラムにある高校ではベッカは仲の良かった友達と溝ができてしまったことに心を痛めていた。それでも毎年の恒例のように魔女の儀式をもうひとりの友人とやってみる。ベッカたちは魔女の文化が好きだった。ところが予想外のことに、その儀式のせいでこの町に伝わる伝説のサンダーソン三姉妹が蘇ってしまう。三姉妹は29年前にも蘇ったが失敗に終わっていた。今度こそ目的を果たすべく、陽気に行動を始めるが…。

『ホーカスポーカス2』感想(ネタバレなし)

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ハロウィンのおかげで人気作に!

またハロウィンの季節がやってきました。ということは、ハロウィン映画がわんさかやってくる季節でもあります。

今では動画配信サービスがそのハロウィン・パーティの会場です。各サービスがこぞって自社のハロウィンっぽい映画を製作して配信してきます。

こんなにハロウィン映画の新作をどんどん投入して、本当にみんな見ているのか?と思うのですけど、日本では実感ないかもしれませんが、アメリカなんかではハロウィンと映画は切っても切れない関係です。ハロウィンと言えばハロウィン映画を観る。ハロウィンの仮装だって映画のキャラクターを参考にする。かなり前からハロウィンと映画業界は相互繁栄の仲なのです。

ハロウィンのおかげでカルト・クラシックとなった映画も存在します。

その代表作が『ホーカス ポーカス』です。

この映画は1993年にディズニーが制作した魔女を題材した作品なのですが、今やディズニーのハロウィン映画としては最も有名な一作になっています。でも日本ではたぶん知名度はイマイチだと思います。これには事情があります。

もともと『ホーカス ポーカス』がアメリカ本国で公開された際も、たいしてヒットせず、批評的にもそんなに好評ではありませんでした。普通だったらそこで忘れ去られるでしょう。

ところが『ホーカス ポーカス』はハロウィンを題材にしているので、ディズニーチャンネルで毎年ハロウィンの日にはこの映画を放送をするようになりました。するとしだいに知名度がアップ。しまいにはハロウィン映画の代表的存在となり、多くのファンを獲得し、カルト映画として確立したのです。

その人気っぷりは凄まじく、コスチューム・コンテスト(今でいうコスプレ)が時期になると開催され、舞台となったセイラムでは聖地巡礼としてファンが押しかけ、大盛り上がり。

『ホーカス ポーカス』の物語の中身もその支持を後押ししたのだと思います。この映画は3人の魔女が蘇ってハロウィンの夜に大暴れするという内容なのですが、この魔女たちがやけに元気いっぱいで、怖いというよりは「テンションの高いおばちゃん」みたいな感じで、見ていてこっちまで楽しくなるわけです。魔女にありがちな残酷さとか悲しげな重苦しさはゼロ。人生楽しんでやる!というポジティブ精神に溢れており、それがハロウィンのノリにぴったりという…。

そんな『ホーカス ポーカス』ですが、一般的に公開して大ヒットしていれば、すぐに2作目が作られるものですが、この映画は徐々にカルト化していったので、続編が全然ありませんでした。珍しいタイプの人気作なんですね。

しかし、2022年についに2作目となる続編が登場しました。

それが本作『ホーカス ポーカス2』です。

やっていることは全く同じ。またあの3人の魔女が元気フルMAXでハロウィンの日に蘇ります。

主演の3人がまたカムバックしてくれたのもファンには嬉しいところ。一応、知らない人のために主演3名を紹介すると…。

一人目は、エミー賞、ゴールデングローブ賞、トニー賞、グラミー賞の受賞歴があるとんでもない歌手兼俳優の“ベット・ミドラー”。最近は『グロリアス 世界を動かした女たち』に出演していましたが、この度はまた魔女をやってくれました。

二人目は、『天使にラブソングを…』で陽気な修道女を演じたことで話題になった“キャシー・ナジミー”。今回、魔女に再びなりきることになったわけですが、やっぱり前作どおりのハイテンションで歌いまくり、はしゃぎまくり、ハメを外してくれます。

三人目は、『セックス・アンド・ザ・シティ』でおなじみの“サラ・ジェシカ・パーカー”。そちらの作品の待望の続編『AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章』でもカムバックしていましたが、魔女も再演してくれるなんて…。

そんな魔女たちに振り回される子どもたちを演じるのはフレッシュな若手です。ドラマ『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』の“ウィットニー・ピーク”、ドラマ『Zoe Valentine』の“リリア・バッキンガム”、『セックス・アピール』の“ベリッサ・エスコベド”など。加えてドラマ『アフターパーティー』の“サム・リチャードソン”、ドラマ『Veep/ヴィープ』の“トニー・ヘイル”、さらにドラマ『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』の“ハンナ・ワディンガム”もちょこっと顔をだします。

『ホーカスポーカス2』を監督するのは、『ブギーナイツ』で振付を担当し、2006年の『ステップ・アップ』で映画監督デビューを果たし、最近は『ダンプリン』を監督した“アン・フレッチャー”です。

日本でもハロウィンは映画を観るという習慣が定着すればいいなと思うので、この『ホーカスポーカス2』を含めて、いろいろなハロウィンっぽい世界観に浸ってみてはどうですか?

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『ホーカスポーカス2』を観る前のQ&A

Q:『ホーカスポーカス2』はいつどこで配信されていますか?
A:Disney+でオリジナル映画として2022年9月30日から配信中です。
Q:『ホーカスポーカス2』を観る前に観たほうがいい作品は?
A:前作を観なくても特に問題なく楽しめます。
✔『ホーカスポーカス2』の見どころ
★前作の3人の魔女が帰ってくる。
★ひたすらにハシャぎまくる魔女たち。
✔『ホーカスポーカス2』の欠点
☆お祭り気分なノリなので、それ以上のものはない。
日本語吹き替え あり
谷育子(ウィニー)/ さとうあい(メアリー)/ 日野由利加(サラ)/ 種﨑敦美(ベッカ)/ 石川由依(キャシー)/ 泊明日菜(イジー)/ 大滝進矢(ビリー) ほか
参照:本編クレジット

オススメ度のチェック

ひとり3.5:前作好きは楽しい
友人3.5:暇つぶし感覚で
恋人3.5:軽めの映画でいいなら
キッズ3.5:怖いシーンはほぼ無し
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『ホーカスポーカス2』予告動画

↓ここからネタバレが含まれます↓

『ホーカスポーカス2』感想(ネタバレあり)

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あらすじ(前半):蘇って、すぐ歌います!

1653年のセイラム。ウイニフレッド(ウィニー)は怒っていました。「いい歳だから結婚しろ」と言われたのです。その怒りを妹のメアリーサラにぶちまけます。そんなメアリーとサラはウィニーを励ますためにプレゼントを渡します。蜘蛛です。ウィニーはこの蜘蛛を気に入りました。

そこに結婚を提案した牧師がドアを叩いてきます。「ウィニフレッド・サンダーソン。神へ無礼な言葉を取り消し、ジョンとの婚礼を受けるのだ」

それでもウィニーは「嫌です」と強気な態度を崩さず、「結婚するならビリー・ブッチャーソンがいい」と発言。

すると「教会にたてつくなら許さん。セイラムから出ていけ」と牧師は激怒し、妹2人が連れて行かれようとします。しかし、牧師の腕に蜘蛛が張り付いており、周囲はパニックに。サンダーソン姉妹は禁じられた森へ逃げます。

暗い森の中、輪を作って気持ちを落ち着かせようとする3人。物音に警戒すると、誘う声が聞こえます・そして鳥が不気味な女性に変身して舞い降りてきました。

「なぜ私の森に来た?」…その女は3人にパワーを感じたらしく、自分は魔女だと答えます。「いつかこのセイラムは私たちのものになる」…そう言って、目がついた怪しげな本を取り出し、ウィニーにくれるのでした。「16歳のお誕生日おめでとう」

中に色々な呪文が載っており、ただし「マジカエ・マキシマ」という呪文は使うなと警告してきます。それは魔女を全能にする最も危険な呪文なのだそうです。

「魔女に必要なのは仲間よ」

魔女が消える後、3人はこれで復讐しようと町に戻り、さっそく呪文で家に火をつけます。これは面白いことになりそうだ…。

現在のセイラム。高校生のベッカは気分が落ち込んでいました。隣の友人のイジーも心配そうです。なぜならずっと仲が良かったキャシーとこの頃は距離ができているのです。キャシーはマイクという男子と一緒にいることが増え、疎外感を感じていました。ずっとハロウィンの日は3人で魔女の儀式ごっこをしてきたのに…。

街ではお祭りの準備が進み、市長であり、キャシーの父であるトラスクが陽気に話しかけてきます。

馴染みのマジック・ショップへ行くと、店主のギルバートが子どもたちを前にサンダーソン姉妹について語っている真っ最中でした。歴史上最強の魔女で、1693年のハロウィンの夜、3姉妹はエミリー・ビンクスという女の子を殺して、つるし首になり、そのとき呪いを唱えたこと。ハロウィンの満月の夜にバージンが黒い炎の蝋燭に火を灯せば3姉妹は蘇る…。29年前に実際に蘇ったらしいと語り終えます。その魔女たちが使ったというウイニフレッドの本が店内に飾られています。

ギルバートはベッカに見た目の酷い蝋燭をプレゼントし、呪いを解けるアンジェリカ・リーフもくれます。

ベッカとイジーは2人で森の中へ進み、まだキャシーへの未練を感じつつ、蝋燭に火をつけ、唱えだします。でも勢いよく蝋燭の火が燃えて、水をかけても、黒い火は消えません。

そして地面が揺れ、ひび割れます。出現したのは3人の魔女。

…もしかして、これがサンダーソン姉妹?

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ファンイベントの延長

『ホーカスポーカス2』、本当に平常運転です。今回も「ハロウィンの満月の夜にバージンが黒い炎の蝋燭に火を灯す」ことで復活します。1作目から思っていたけど、その復活要件、ハードル低すぎだろ…(子どもだったらバージン率高いだろうし…)。

そして復活した瞬間に間髪入れず熱唱しだす3人の魔女。たぶんこいつら、カラオケとかに行ったら1曲目から盛り上がり最高潮でぶっ飛ばせるタイプの人たちだな…。

ベッカとイジーを見つけてさっそく美味しくいただこうとしますが「私たちは40歳です。あなたたちを崇拝しています」の言葉にあっさり騙され、「今は秘薬を作らなくても美容液を買えますよ」の誘いに乗るサンダーソン姉妹。

続くシーンでは薬局チェーンの「ウォルグリーン」で美容用品を食べまくります。この「食べる」という行動しかしないあたりがサンダーソン姉妹らしい…。売り場はカオスなことになる中、やっと騙されたことに気づいた3人は空を飛んで行動開始です。

ここでウィニーはいつもの箒ですが、サラは掃除機、メアリーは掃除ロボットで飛ぶのがシュール。ちゃんとこの自動掃除ロボットが後に行動を阻害する塩を清掃してくれるという役割を果たすあたりもちゃっかりしています。

何よりも“ベット・ミドラー”、“キャシー・ナジミー”、“サラ・ジェシカ・パーカー”という3人が29年経過しても全く変わらない健在っぷりを披露してくれるのは楽しい光景です。前作より元気になっている気さえする…。

『ホーカスポーカス2』は同窓会というよりはファンイベントの延長みたいな作りです。サンダーソン姉妹の仮装コンテストも開催されて、そこに本人が乱入するというサービス精神満載の展開もありますし、しかもそこでパフォーマンスまでしてくれるのですから。

ハロウィンなんてこれくらいのテンションでいいんだよ!という潔さを感じる映画です。

同時にこれはこの作品シリーズが続編を連発せずに今作が2作目という立ち位置だからできる“軽め”の華やかさだと思います。マンネリを気にせずに、イベントのスペシャルゲスト的なノリでふざけまくれますしね。

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喋る猫はどこですか!

『ホーカスポーカス2』はファンイベントとして観るとパーフェクトではありません。

どうせなら1作目の他のキャラクターを演じた俳優陣も勢揃いしてほしかったところですが、そこは大人の事情もあるのかな。前作に印象的にでていた“ソーラ・バーチ”も出演の声をかけられたそうですけど、スケジュールの問題で辞退したみたいです。

ビリー・ブッチャーソンは登場しましたけどね。ずっと浅い眠りについていたんだな…気にしてなかったよ…。

あと個人的には今作には喋る猫がいないのが不満かな。動物ネタは乏しかったのは残念です。これは予算面の問題でしょうけど、やはり魔女は動物絡みの映像でも楽しませてほしいところ。あの黒猫も大きな活躍はしなかったし…。

序盤で蜘蛛だけはでてきましたけど、ちなみにあの蜘蛛は「Golden Silk Orb weaver」という蜘蛛で、見た目は派手ですが、毒もなく噛みません。

『ホーカスポーカス2』の物足りなさの最たる部分は、若者キャラクターたちの掘り下げの薄さではないかなと思います。

確かに「魔女に必要なのは仲間」という言葉を重ねるという点で、あのベッカ、イジー、キャシーの3人が友情を再確認し合うというのはこれでオチにはなっているのですが、どうも薄っぺらい…。もっとあの3人のバックグラウンドをとことん描いてもよかった気もします。

とくにあのサンダーソン姉妹があれだけ濃いキャラなので、この若手代表の3人もとことん濃い奴らにしても良かったんじゃないか、と。それこそあまりにクセが強すぎるので、学校はおろか街からも浮いてしまっているような、強烈な3人組に設定しておけばいいのに…。その強烈に異色扱いされる3人の若者であっても、サンダーソン姉妹と横に並ぶとそんなに異常には見えない…そうやって肯定感を得る…そんなストーリーとかね。

3作目の予定は現状はないみたいですが、“ベット・ミドラー”、“キャシー・ナジミー”、“サラ・ジェシカ・パーカー”の3名はやる気はあるみたいですし、次は世界の魔女が集結して、ハロウィンの日に頂上決戦とかしてほしいです。

『ホーカスポーカス2』
ROTTEN TOMATOES
Tomatometer 61% Audience 57%
IMDb
6.6 / 10
シネマンドレイクの個人的評価
5.0
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関連作品紹介

魔女を題材にした映画の感想記事です。

・『魔女がいっぱい』

作品ポスター・画像 (C)Disney

以上、『ホーカスポーカス2』の感想でした。

Hocus Pocus 2 (2022) [Japanese Review] 『ホーカスポーカス2』考察・評価レビュー