この時間軸ではネタバレすると剪定されるかも…「Disney+」ドラマシリーズ『ロキ』の感想&考察です。前半パートはネタバレなし、後半パートからネタバレありの構成です。
製作国:アメリカ(2021年)
シーズン1:2021年にDisney+で配信
原案:マイケル・ウォルドロン
恋愛描写
ロキ
ろき
『ロキ』あらすじ
2012年のニューヨーク。アスガルドから地球にやってきて混乱を生み出した張本人であるロキは、結成されたアベンジャーズによって鎮圧された。そして拘束されて捕まることになったが、そこに思わぬ展開が待っていた。実はこの世界には未来の危機を救うためにやってきたもうひと組のアベンジャーズが存在していた。そしてそのちょっとした失態を見逃さなかったロキは、四次元キューブをかすめとり、その場から消えるが…。
『ロキ』感想(ネタバレなし)
MCU史上最大級の事件が勃発
はい、『ロキ』の話です。もう前置きとかいいですね。『ロキ』については語りたいことが多次元世界のように複雑に絡み合って山ほどあるので、さっさと本題に移りたい…。
「マーベル・シネマティック・ユニバース」、通称「MCU」は『アベンジャーズ エンドゲーム』の大団円とその後の波乱を感じさせる『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』によってそのフェーズ3をひとまず終幕させたわけですが、2020年はコロナ禍というリアルな危機イベントを間に挟んだせいで休止状態になりつつも、ついに2021年にフェーズ4の新展開に突入しました。
フェーズ4からMCUは映画とドラマの2軸構成となり、世界観はより多層的になっています。映画は7月にやっと『ブラック・ウィドウ』が公開され、こちらは久しぶりのスクリーンで大盛況。
一方の「Disney+(ディズニープラス)」で展開されていくドラマシリーズは『ワンダヴィジョン』が2021年1月に、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』が2021年3月に始まり、ファンを休ませません。そして6月に始まったMCUドラマ第3弾がこの『ロキ』です。
タイトルどおり「ロキ」を主役にした本作。ロキって『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』であんな展開になったし…と思いきや、『アベンジャーズ エンドゲーム』で予想外の(でもロキらしい)行動を見せて次への伏線をちゃっかり作っていました。そんなロキの物語です。
思えばヴィランが主役になる作品が作られるのはMCU初。でもロキなら納得。演じる“トム・ヒドルストン”含めて大人気ですからね。
しかし、この本作『ロキ』、相変わらずネタバレ厳禁ではあるのですが(でもディズニーのネット広告では割とネタバレしているんですよね。最終話のオチ以外ならネタバレはOKなのかな)、なんとMCU史において最大級にとんでもないことが起きます。もう『アベンジャーズ エンドゲーム』なんてたいしたことがないと思えてしまうレベルで。間違いなく今後のMCUに激震を生じさせる起点となる一作なので、これを観ないとMCUのフェーズ4は始まらないんじゃないか…。
だから『ロキ』、観てください(直球)。ファストなんちゃらで概要だけを理解しようとしても無駄ですよ。本作はあらゆる隅々まで仕掛けだらけで紹介しきれないですから。
もうね、どうしても最小限で済ませたいなら「Disney+」に1カ月の無料期間だけ加入して『ロキ』だけ観て解約してもいいとさえ思う(それだったら他のMCUドラマも見る余裕はありそうだけど)。でもとにかく『ロキ』の鑑賞だけは最優先にした方がいいです。
以降はネタバレありでの感想になります。ほんと、ネタバレしないとこの作品、語りようがないですよ…。
『ロキ』を観る前のQ&A
A:アスガルドという世界の第2王子。実は純粋なアスガルド人ではなく、ヨトゥンヘイムという別の世界の長と血の繋がりがあり、義兄であるアベンジャーズのメンバーでもあるソー(ハンマー持ってる筋肉男)に対して複雑な感情を抱いています。幼少期から嘘や悪戯を繰り返すクセがあり、『アベンジャーズ』では悪意によって地球を危機に陥れたり…。
A:ロキが初登場したのは『マイティ・ソー』(2011年)、それから『アベンジャーズ』『マイティ・ソー ダーク・ワールド』『マイティ・ソー バトルロイヤル』『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ エンドゲーム』と多数の作品に登場し、物語を引っかき回し続けてきました。『ロキ』はMCUドラマの中でも非常に複雑な立ち位置の作品であり、できればこれらの作品全部を鑑賞するのが望ましいです。というか完全にMCUオール鑑賞済み者向けですね。
オススメ度のチェック
ひとり | :MCUを揺るがす必見作 |
友人 | :ファン語りが止まらない |
恋人 | :展開への驚きを共有 |
キッズ | :MCU大好きっ子に |
『ロキ』感想(ネタバレあり)
あらすじ(序盤):あなたの物語ではありません
2012年、ニューヨーク。アベンジャーズに連行されたロキは4次元キューブを拾い、退散に成功。そのロキはどこへ消えたのか…。
モンゴルのゴビ砂漠に落下していました、大の字で…。
そこに当然現れたのは謎の集団。そのひとりは平然と言います。「どうやら標準シークエンスの違反みたい。分岐した枝が伸びてる。変異体を特定。時間変異取締局(TVA)の権限によって神聖時間軸への抵抗罪で逮捕する」
意味不明なロキは余裕そうに相手を威圧するも、あっけなく殴られダウン。しかもなぜか自分だけ異様にゆっくりと吹っ飛びます。集団は「時間軸をリセット」と言い何やら怪しいアイテムを設置。
ロキは四角い空間に連れていかれると、その先は建物の中。逃げようとしてもすぐに元の位置に戻ってしまい、首輪のせいのようです。四次元キューブは受付に雑に預けられます。
狭い部屋に押し込められると衣装を消滅させられ、地味な服に瞬間的に着替えさせられ、書類に署名することになります。「バカげている」
さらにその先では小さいモニターに紹介ビデオが流れます。ミス・ミニッツという時計っぽいアニメキャラが解説。
「これから裁判で罪を裁かれるあなたのお手伝いをします。昔々、多元宇宙にわたる大戦争が起こり、多くの時間軸が優位性を争って衝突。しかし全てを知るタイムキーパーたちが多元宇宙を1つの時間軸に統一。それが神聖時間軸です。それ以来、あらゆる人と物のためにタイムキーパーたちは時間の流れを守っています。しかし時折、道を外れるあなたのような者がいます。私たちはそれを変異体を呼びます。道を外れれば分岐イベントが発生。放っておけば時間軸が分岐し、多元宇宙につながる戦争が起きます。そうならないようにタイムキーパーたちがTVAを創設。あなたのミスを修正し、時間軸は既定の道に戻りました。あなたは時間軸に居場所をなくしたのでこれから裁判を受けます」
ロキは裁判室のような場所へ。「変異体L1130、別名ロキ・ラウフェイソン。シークエンス違反7-20-89で逮捕。どう弁解する?」とラヴォーナ・レンスレイヤー判事。「神は弁解しない、あれはアベンジャーズのせいだ」と主張するも即否定。魔力は使えず、なすすべなし。
すると後ろの席で傍聴していたある男が割って入り、男に連れていかれることに。
その男はエージェントでメビウスと言い、デスクで向き合います。「協力し合おう。力のあるやつに取り入って後で裏切るのは得意だろう」「元の場所に戻れたら何をする?」「王座につく」「どうして支配するだけなんだ?」
そして映像を見せられます。過去のものです。「君は負けっぱなしだな。負ける運命なんじゃないか」「人を傷つけて楽しいか?」「裏切りやイタズラの神なんだろう」…次々とぶつけられる言葉に苛立つロキ。
「お前の望みは何なんだ?」「行動の意図を正直に話してほしい」
次に見せられたのは未来の映像。アスガルドに連行、母の死…。「他の者たちを刺激し、力を引き出す役割なんだよ」…そうメビウスに言われるばかり。
ロキは隙を見て逃げだし、四次元キューブを取り戻しますが、引き出しに無造作にインフィニティストーンが閉まってあるのを見て気づきます。この場所が本当にこれまで経験してきた世界を超越していることを…。
デスクにこっそり戻り、未来の映像をさらに見るロキ。父の優しい言葉、ソーの親しみのこもった言葉、そこには自分が無残に殺される姿が…。
「人を傷つけるのは楽しくない、楽しんではいない」と意気消沈したロキは吐露。
メビウスは本題に入ります。
「逃亡中の変異体にミニット・メンが殺されている、我々が追っている変異体は君なんだ」
こうしてロキの物語が始まる…。
自己探求の迷路から抜け出せない
フェーズ4に突入してからのMCU作品は今のところ「喪失感との向き合い」と「次世代への交代」がテーマになっているものばかりで、この組み合わせはシリーズを拡大させるうでも鉄板だと思います。『エンドゲーム』が「ヒーロー最高!」みたいなテンションだったぶん、その後は作品は少しシリアス気味。
では『ロキ』はどうなるのか。今度は逆にコメディ寄りでくるのかなと思っていたら、確かにユーモアたっぷりなのですが、同時にこれまでのMCUにないほどに自己探求をメタ的に問う、なんだかカウンセリングみたいなストーリーでした。
簡単に言ってしまえばこの『ロキ』は“自分らしさ”を模索するアイデンティティ・ストーリーです。
第1話からTVAに放り込まれたロキはそれまでの認識を徹底的に打ち砕かれ、放心してしまいます。インフィニティ・ストーンさえ大したことがなかったのか…それじゃあこれまでの自分がバカみたいじゃないか、と。しかも、追い打ちをかけるように“オーウェン・ウィルソン”演じるメビウスがロキの「物語における役割」を看破してみせます。しょせんは主人公を強くするための踏み台になる悪役でしょう、と。
こうしてアイデンティティ・クライシスに陥ったロキはTVAで半ば単なる労働者に成り下がるという皮肉。でもその中で出会ったのは自分自身の考えたこともない“可能性”でした。
キッド・ロキのようにソーを殺した世界の自分。クラシック・ロキのようにサノスを倒せるほどの魔力に目覚めた世界の自分。そしてシルヴィのように世界そのものに歯向かおうとする純粋さを持った自分(“ソフィア・ディ・マルティーノ”、これまたいい俳優を選んできたなぁ)。
どこか冷笑的に悪戯と裏切りの神を気取っていた自分、でもその本質って何なんだろう…。ロキをちょっと小馬鹿にしていた観客ほどのこの悩みにぶち当たって本気で葛藤するロキに心を揺さぶられます。
シーズン1最終話の「君が他者を信じられず、私が信じてもらえないから」「ただ幸せでいてほしい」というセリフを言えたことでロキの自己探求はひとまず終着したかに見えたけど…。
本作『ロキ』の原案・脚本を務めるのは“マイケル・ウォルドロン”といって、あのカオスなアニメでカルト的人気の『リック・アンド・モーティ』を手がけた人です。そしてこの『ロキ』は『リック・アンド・モーティ』と驚くほどそっくりなんですね。自己愛をこじらせた主人公が周囲を破壊しつつもマルチバースな世界で自己探求を延々とし続ける。
ロキは一体どこに到達するのやら…それはたぶん誰もわからない…。
クィアをSFファンタジーで描く難しさ
本作『ロキ』はもうひとつ特徴があってMCUの中で最もクィアの近づいた作品となったということです。これまでもMCUにはLGBTQを匂わせる作品はありました。例えば、『マイティ・ソー バトルロイヤル』で登場したヴァルキリーはバイセクシュアルでしたがそれが明確にわかるシーンはカットされ、『ブラックパンサー』のアヨは同性愛であるというコミック版の設定があり、また『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』ではバッキーはバイセクシュアルなのではないかと一部のクィア・コミュニティは盛り上がっていました。でもいずれも匂わせるだけ。
対するこの『ロキ』はこれまでのMCUではなかったほどハッキリとクィアを描いてきました。シーズン1第3話でシルヴィに「相手候補はプリンセス? それかプリンス?」と聞かれたロキは「その両方だ」と明言。これによりロキは映画でもバイセクシュアルであることが証明されました。
また、ロキだけでなくこの第3話の冒頭ではシルヴィがC20の精神を探る過程で過去の記憶に侵入。ここではC20(の人間だった姿)とシルヴィが仲良く食事をしているロマンチックなムード漂う場面が。C20を演じるのが“サッシャ・レイン”というレズビアンの俳優であること、そしてここでレズビアンを歌うことで知られるヘイリー・キヨコの「Demons」が流れていることから察せるように、このC20はレズビアンなのでしょう(同時にシルヴィも同性関係を持てる人だと暗示)。
そしてロキは作中のプロファイル資料からジェンダーが「ジェンダーフルイド」だとわかりました。
ジェンダーフルイドだからなのか、ロキはシルヴィを初めて見てもとくに「女であること」に驚きはしません。
ちなみにボーストフル・ロキという黒人のロキを演じた“デオビア・オパレイ”はゲイを公表しています(たぶん公表タイミングからして意図的にゲイの人を起用したわけではないと思うけど)。
ということでMCUで初となる性的指向でも性自認でもクィアな主人公となった『ロキ』。これはこれで偉大な一歩です。
ただあらためてクィアをSFファンタジーというジャンルで描く難しさが浮き彫りにもなったと思ったり…。まずこういうジャンルだとどうしてもジェンダーフルイドというジェンダー自体を架空のものだと誤解する観客は出てきますよね。それは回避できたとしても正確な理解には至らないとか。実際、日本のメディアを見ているとバイセクシュアルとジェンダーフルイドを混同し、性的指向と性自認の違いを整理しきれていないケースもありました。こればかりは『ロキ』のせいというか、社会全体のリテラシーの問題でもあるのですけど。
また、本作はストーリー上、ロキがシルヴィに特別な想いを抱くようになり、シーズン1最終話ではキスもします。ナルシシズムの禁断としてこう描きたいのはわかるにしても、こうなってくるとこれはもうバイセクシュアルではないし、そもそも自分に性的に惹かれる「オートセクシュアル」という性的指向が別にあるんですよね…。ただでさえオートセクシュアルはナルシシズムと誤解することがよくある偏見のひとつなわけであり、あまりコレクトネスな描写ではないだろうとも…。
『ロキ』の監督は『セックス・エデュケーション』を手がけた“ケイト・ヘロン”が担当しており、決してLGBTQ描写を苦手としている人ではありません。それでもやはりこの手のSFファンタジーでは表象の難易度は上がりますね。
シーズン1:マルチバースの開幕
『エンドゲーム』以降のMCUは『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』でも『ワンダヴィジョン』でも「ついにマルチバースがくるのか!?」と期待させる描写を挿入しておいて「やっぱり違いました~」という梯子外しをするのが恒例になっていました。
『ロキ』はどうなんだとハラハラ視聴し始めたファンに第1話で凄い情報量がぶっこまれてきます。でもあのいかにも“わかりやすい”ミス・ミニッツの解説…あれが真実だと安易に受け止めるほど私たちもバカではありません。なにせ本作は『ロキ』…裏切ることに定評のある主人公の物語ですからね。
そして事実、あのミス・ミニッツの解説には嘘が混じっていました。TVAのスタッフはタイムキーパーが作ったのではなく元は変異体で、3人のタイムキーパーもアンドロイドの作り物。
黒幕はシーズン1最終話で満を持して登場。“ジョナサン・メジャース”演じる「在り続ける者」。あの姿を目にした瞬間、熱心なファンは「そうきたかー!」と大盛り上がりしたはず。征服者カーン、ここでやっぱりくるのか、と。まあ、でもわからない人は作中のロキと同じく困惑顔ですよね。
それはさておきあの「在り続ける者」の佇まいが良かったです。とくに「疲れた」というセリフ。言うなればあの人物はクリエイターです。まさしく物語の作り手です。それが「疲れた」と言ってしまう。ここでもロキと同じアイデンティティ・クライシスが直面するわけです。こんな超弩級のパワーを持った存在でも“疲れる”のか、と。仕事に燃え尽きたサラリーマンみたいに。
その台本どおりの既定路線に終止符を打ち、多次元宇宙戦争の序章をシルヴィが怒りで切り開いたことで、状況は疲れたと言っていられない忙しすぎる展開に強制突入。
これはもうMCUの覚悟の表れ、決意表明じゃないでしょうか。無限の可能性を受け止めて創作物を表現していってやりますよ…という。そして怒涛のシーズン2告知。しかも『ホワット・イフ…?』、さらに映画では『Spider-Man: No Way Home』『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』『Ant-Man and the Wasp: Quantumania』とマルチバース展開を期待させる作品が続々待機。ついに繋がりが見えました。
こうなったら我々は鑑賞する以外の対抗策はないですね。余計な言動でMCUに剪定されないようにしないと…。あ、ワニ・ロキのオマケエピソードを作ってください。
シーズン2:これはやっぱりロキの物語だった
数あるMCUドラマでも間違いなく唯一無二の異色作となった『ロキ』。前代未聞のシーズン2に突入し、あのラストの続きが描かれます。
衝撃のシーズン1最終話以降、MCUでは『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)、『ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』(2022年)、『アントマン&ワスプ クアントマニア』(2023年)と、マルチバースが続々登場。「マルチバース・サーガ」の本格到来を告げる開幕式が『ロキ』シーズン1だったわけですが、シーズン2ではその裏であのロキが何をしていたのか、そこに焦点があたります。
「在り続ける者」をシルヴィが殺してしまった事件の後、時間変異取締局(TVA)自体すらも崩壊の危機に瀕していました。
ここでロキは選択を迫られます。これまでのように神聖時間軸だけを守るか、分岐した時間軸も全部保護するか。無尽蔵に増大する分岐時間軸を処理させるためにともかくO.B.(ウロボロス)の助言の中、「TVAの心臓」だという「時間織り機」を改善しようとしますが、それをしても神聖時間軸のみが維持されるという結末に変わりないことが判明し…。
そしてロキのアイデンティティ・ストーリーに決定的な転換点が訪れます。シーズン2の第1話からタイムスリップ現象に見舞われていたロキでしたが、第5話で時間移動を操れるように。さらにどんなにタイムスリップしても無駄なら、自らが「時間織り機」に代わる存在になることを決意。
「裏切りの神」「悪戯の神」を卒業し、「物語の神」として時の玉座に座るのでした。最後は科学ではなく己の得意分野である魔力でその王座を我が物とする。とてもロキらしいラスト。“トム・ヒドルストン”の堂々たる演技がカッコいい…。
結果的にロキはどの時間軸も”仮”保全するという人権重視の道を選んだのですが、あれだけ当初は自己中で倫理皆無の奴だったのに…大人になったね…(何目線だ)。
でもこれでこの「マルチバース・サーガ」の行方がますますわからなくなりました。以前は最後はなんやかんた多元宇宙戦争の後に時間軸がまたひとつになるのかななんて思ったけど、それじゃあロキの苦労も台無しだし…。
いずれにせよTVAは存続し、在り続ける者の変異体にも対処している様子ですけど、たぶん対処しきれない事態になるのかな。
こうなったらぜひ「マルチバース・サーガ」のフィナーレはロキに花を持たせてくれ!って思っちゃいますよ。
ROTTEN TOMATOES
S1: Tomatometer 92% Audience 87%
S2: Tomatometer 82% Audience 75%
IMDb
8.8 / 10
シネマンドレイクの個人的評価
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・『ワンダヴィジョン』
・『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』
作品ポスター・画像 (C)Marvel Studios
以上、『ロキ』の感想でした。
Loki (2021) [Japanese Review] 『ロキ』考察・評価レビュー